トピック
キューブ型にラジエーター2基搭載!サイコムが考える最強小型PC「G-Master Hydro Z790 Cube」
特別な割引も期間限定で実施中!ハイエンド構成も可能な小型ゲーミングPC text by 坂本はじめ
- 提供:
- サイコム
2024年6月25日 00:00
サイコムより、デュアル水冷システムを採用するキューブ型ゲーミングBTO PC「G-Master Hydro Z790 Cube」が登場した。CPUとGPUの冷却にいずれも水冷クーラーを採用し、コンパクトなキューブ型筐体を採用しながらも、高性能なハイエンドパーツの搭載を可能としている。
今回は、Core i7-14700KとGeForce RTX 4070 Tiを搭載した標準構成に近いテスト機を試す機会が得られたので、コンパクト・ハイエンドを実現するサイコムの新作ゲーミングBTO PCの実力をチェックしてみた。
コンパクトでハイエンドなゲーミングBTO PC「G-Master Hydro Z790 Cube」CPUとGPUは2基の水冷ラジエーターで冷却性能を確保
G-Master Hydro Z790 Cubeは、microATX対応のキューブ型ケース「SilverStone SST-SG17W」をベースに、デュアル水冷システムをキューブ型筐体に採用したサイコムのゲーミングBTO PCだ。
標準仕様では、Intelの20コア/28スレッドCPU「Core i7-14700K」と、サイコムが独自に水冷化したNVIDIAの準ハイエンドGPU「GeForce RTX 4070 Ti」を搭載。標準構成価格は税込み385,240円で、メモリを32GBに増量した今回のテスト機は税込391,440円。パーツ構成をカスタマイズすれば、Core i9-14900KやGeForce RTX 4090と言った最上位級パーツを搭載することも可能だ。
G-Master Hydro Z790 Cubeが採用するPCケース「SilverStone SST-SG17W」は、microATX規格に対応しながらも本体サイズを202×286×451mm(幅×高さ×奥行)に抑えたコンパクトなキューブ型ケース。標準構成では白く塗装されたホワイトモデルを採用しているが、カスタマイズプランにはブラックモデルも用意されている。
SilverStone SST-SG17Wは、フロントパネルと底面を除く4面に通気口を設けたエアフロー重視の設計で、この筐体設計とサイコムのデュアル水冷システムを組み合わせることで、G-Master Hydro Z790 Cubeはハイエンドパーツの発熱に対応できる冷却性能を獲得している。
2基の水冷クーラーを無理なく搭載、配線もきれいにまとめられたサイコムらしさを感じる内部構造
G-Master Hydro Z790 Cubeでは、両サイドと天板に配置されたケースファンとラジエーターが外気を取り込み、ケース背面のファンで排気するというエアフローが構築されている。外部から取り込んだフレッシュな空気を冷却に即活用することで、CPUやGPUを効果的に冷却するのが狙いだろう。
CPUとGPUを水冷クーラーで冷却するG-Master Hydro Z790 Cubeのデュアル水冷システムでは、CPUクーラーに240mmオールインワン水冷クーラー「SilverStone VIDA 240 SLIM」を採用。
GPUクーラーについては、サイコムが独自にAsetek製水冷クーラーへと換装しており、今回テストするGeForce RTX 4070 Tiには120mmオールインワン水冷クーラーの「Asetek 740GN」が搭載されていた。なお、GeForce RTX 4080 SUPER以上の構成を選択した場合、GPUクーラーのラジエーターサイズは240mmになるようだ。
ユニークなデュアル冷却システムが目を惹くG-Master Hydro Z790 Cubeの内装だが、コンパクトな筐体に各パーツとその配線が無理なく収められている点も評価しておきたい。
コンパクトなPCケースに高性能なパーツを組み込む場合、パーツ同士の物理的な接触や冷却性能不足を避けるため、タワー型ケースを使う場合よりも慎重にパーツを選定する必要があるが、サイコムは独自検証に基づくパーツ選定により安心して使えるPCを構築。豊富なカスタマイズプランも用意されており、安心して使えるBTO PCとしてG-Master Hydro Z790 Cubeを製品化している。
デュアル水冷システム搭載キューブPCの実力は?G-Master Hydro Z790 Cubeの性能をベンチマークとゲームでチェック
ここからは、G-Master Hydro Z790 Cubeのパフォーマンスをベンチマークテストとゲームでチェックする。実施したテストは、3DCGベンチマークの「Cinebench 2024」と、ゲームの「エーペックスレジェンズ」と「サイバーパンク2077」。
Cinebench 2024
3DCGベンチマークの「Cinebench 2024」は、GPUとCPUのレンダリング性能を計測できるベンチマークテストだ。
標準設定の「最低実行時間10分」でテストを実行した結果、G-Master Hydro Z790 CubeはGPUテストで「20,949pts」、CPU(Multi Core)で「1,525pts」、CPU(Single Core)で「133pts」を記録した。
G-Master Hydro Z790 Cubeにおいて、CPUのCore i7-14700Kは電力リミットがPL1=125W、PL2=253W、Tau=56秒に設定されており、10分経過時点のスコアは125Wに電力が制限された状況でのスコアとなっているが、それでもなかなかに高いスコアとなっている。
エーペックスレジェンズ
チームバトルロイヤル系FPSの定番タイトルである「エーペックスレジェンズ」では、グラフィック品質をできるだけ高くした設定で、フルHD/1080pとWQHD/1440pでの平均フレームレートを計測した。計測時の上限フレームレートは300fps。
計測された平均フレームレートは、フルHD/1080pが「297.36fps」、WQHD/1440pが「274.47fps」。シチュエーションによってフレームレートは変化するものの、どちらも200fpsを余裕で超える高フレームレートでのプレイが可能だった。
サイバーパンク2077
サイバーパンク2077は、オープンワールドゲームの中でも特にグラフィック負荷の高いタイトルのひとつだ。
今回は、グラフィック品質を「レイトレーシング:ウルトラ」に設定し、GeForce RTX 4070 Tiが対応するDLSS 3のフレーム生成機能を有効にした状態でベンチマークモードを実行。フルHD/1080pとWQHD/1440pの平均フレームレートを計測した。
ベンチマークモードで計測された平均フレームレートは、フルHD/1080pが「182.41fps」、WQHD/1440pが「141.80fps」。120fpsを余裕で超える高いフレームレートを記録しており、仮にフレーム生成機能を切っても60fps以上での動作が望める高いパフォーマンスが確認できた。
水冷クーラーでCPUもGPUもしっかり冷える!コンパクトでも性能が犠牲になってないG-Master Hydro Z790 Cube
G-Master Hydro Z790 Cubeが備えるデュアル水冷システムの冷却性能を、高負荷テスト実行中のモニタリングデータで確認してみよう。
実施した高負荷テストは、CPUに最大級の負荷を掛けるCinebench 2024「CPU (Multi Core)」と、WQHD/1440p解像度で実行した「サイバーパンク2077」。どちらも30分程度連続で実行し続け、そのさいのモニタリングデータを「HWiNFO64 Pro」で計測した。テスト時の室温は約25℃。
最低実行時間30分でテストしたCinebench 2024のCPU (Multi Core)において、CPU温度は温度リミットの100℃を下回る最大93℃(平均71.0℃)を記録。CPUクロックはPコアが平均4,286MHz、Eコアは平均3,536MHzだった。
推移グラフを見ると、テスト開始直後に時間制限付きの電力リミット(PL2)で許容された253W動作によって、高いクロックと温度を記録しているものの、テストの大部分は70℃前後の温度で平均値に近いCPUクロックで動作している様子が確認できる。G-Master Hydro Z790 Cubeの水冷クーラーがCore i7-14700Kを十分に冷却できている結果と言えるだろう。
WQHD/1440p解像度にて、グラフィックプリセット「レイトレーシング:ウルトラ」かつフレーム生成を有効にした条件で30分間連続実行したサイバーパンク2077では、CPU温度が最大79.0℃(平均72.1℃)、GPU温度は最大77.2℃(平均73.5℃)を記録した。
それぞれの温度リミットはCPUが100℃、GPUは84℃であり、G-Master Hydro Z790 Cubeのデュアル水冷システムは、サイバーパンク2077実行中でもサーマルスロットリングを作動させることなく、CPUとGPUを冷やし切ることができている。
推移グラフからは、CPUとGPUの温度上昇が70℃台前半で止まっている様子から安定して冷却が行われていることや、終始一貫したクロックで動作している様子からパフォーマンス的にも安定していることが伺える。コンパクトなキューブ型筐体を採用しながらも、デュアル水冷システムの優れた冷却性能によって、一貫性の高いゲーミング性能をG-Master Hydro Z790 Cubeは備えているのである。
BTO PCのカスタム情報を簡単にシェア、カスタマイズ設定をURL保存可能なサイコムの注文サイト期間限定のセールも実施
サイコムのBTO PCと言えば、パーツの型番まで選べる豊富なカスタマイズプランが用意されているのが大きな特徴。今回紹介したG-Master Hydro Z790 Cubeにも様々なカスタマイズプランが用意されている。選択したカスタマイズ内容に応じて価格も即座に計算されるため、予算と相談しながらパーツ構成を検討するのに便利だ。
また、サイコムのサイトではカスタマイズしたパーツ構成をURLで保存する機能もあり、クリップボードにURLをコピーできるほか、Xへの投稿機能やメールアドレスへの送信機能が用意されている。
検討中のカスタマイズ内容を一旦記録しておけば、後日で再検討するさいに便利なことはもちろん、SNSやメールを通じて自分のオススメ構成をシェアしたり、PCに詳しい知り合いに構成のアドバイスを求めたりするような使い方もできる。サイコムのBTO PCを検討するさいは、ぜひとも利用してみてもらいたい。
また、サイコムでは2024年8月26日(月)までサマーキャンペーン 2024を開催中。対象製品は配送料が無料、搭載SSDのCrucial T500 1TB/2TBが5,000円引き、ゲーミングPCのG-Masterシリーズであれば全モデル10,000円引き、ショッピングローン最大36回分割払いまでの金利が無料、ビデオカードを水冷仕様のGeForce RTX 4080 SUPER / RTX 4090にアップグレードする場合はさらに10,000円引きといった割引が行なわれている。
このほか、今回レビューしている「G-Master Hydro Z790 Cube」を対象に特別な割引も実施。PCの構成を決めてカスタマイズ画面から確認画面に進んだ際にクーポンコードを入力する欄があり、この欄にクーポンコードの「G-MasterHydroCubeXAkibaPCHotline」を入力すると、5,000円引きになる「Akiba PC Hotline特別割」が適応される。こちらの割引も、利用期限は8月26日(月)までとなっている。
優れた冷却性能に裏打ちされた優秀なゲーミング性能コンパクトでパワフルなキューブ型ゲーミングPC
サイコムのG-Master Hydro Z790 Cubeは、ハイスペックなCPUとGPUをしっかり冷却できるデュアル水冷システムを採用したことで、放熱性の面で不利な小型キューブ筐体でありながらも、一貫性の高い優れたゲーミング性能を備えたPCとして完成されていた。
独自の検証を経てBTO PCを開発しているサイコムらしく、パーツ選定から組み立て、実際のパフォーマンスに至るまで見事なクオリティを実現している。難易度の高い小型PCの自作に不安を覚えるゲーマーにとって、確かな性能が得られるG-Master Hydro Z790 Cubeは魅力的な選択肢となるはずだ。