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曲面ガラスのピラーレスケースやVirtual Stream Deck対応マウス、無線にも対応した本格自作キーボードなどをCORSAIRがアピール
(COMPUTEX AKIBA出張所 / CORSAIR編)
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- CORSAIR
2025年5月31日 00:01
2025年5月20日より4日間の日程で、IT関連の見本市「COMPUTEX TAIPEI 2025」が台湾・台北で開催された。
ここでは、メイン会場とは別にCORSAIRが独自の特設会場で展示していた注目のプロダクトを詳しくお伝えしよう。新型のPCケースや電源ユニットの新モデル、多ボタンゲーミングマウス、自作メカニカルキーボードなどの製品も多数展示されていた。今回のレポートではその中から目立った展示物を紹介しよう。
曲線と直線を合わせたデザインを採用したピラーレスでモジュラー式なPCケース「FRAME 4500X」
FRAMEシリーズの2製品目となる「FRAME 4500X」は、スタンダードなサイドクリアケースのFRAME 4000Dに対し、新たにピラーレスデザインを採用。前面から側面にかけては1枚ガラスとなっており、視界を一切邪魔されることなく内部がすっきり見通しやすくなっている。
360mmサイズのラジエーターを最大2つまで内蔵でき、エアフローの面でも不安はなし。本格水冷のポンプやリザーバータンクを設置するスペースにも余裕がある。
搭載する冷却ファンは、逆回転ローター設計を採用。RGB LEDの視認性を妨げず、ケース内に冷気を送りこむことができ、冷却性能と視覚的インパクトを両立させているとアピールしている。
また、直線的で角ばった3500XやFRAME 4000Dに対して、FRAME 4500Xは天面から側面にかけて滝が流れ落ちるようなデザインとなっている点もユニークなところ。こちらもモジュラー式なので、自分なりのカスタマイズが楽しめる。
このほか、ASUS BTF、MSI PROJECT ZERO、GIGABYTE PROJECT STEALTHと互換性を有し、ケース内をより美しく魅せることも可能だ。
420mmラジエーター対応モジュラー式PCケースの新型「FRAME 5000D」
「FRAME 5000D」は、PCケースの各部パーツを脱着・組み替えできる、カスタマイズ性の高いモジュラー式PCケースとして人気の「FRAME 4000D」のサイズアップ版だ。
4000Dと比べて若干幅が大きくなったとのことで、それによって140mmファンを取り付けられる範囲が広がった。前面に3つ、向かって右側面に3つ、底面と背面に1つずつ、計8つの140mmファンが装着でき、電源シュラウドには120mmファンを2つ取り付けられる。さらに天面には140mm×3の420mmラジエーターを固定可能だ。
420mmサイズのラジエーターを取り付け可能になったことに伴い、簡易水冷クーラーの新製品として「TITAN 420」も発売する。モジュラー式であることを活かして、向かって左側面下部には6月後半発売予定の14.5型タッチディスプレイ「XENEON EDGE」を埋め込めるようにもなっている。拡張性が高いうえにエアフローも抜群ということで、4000D以上に人気が出そうな予感だ。
CPU用ファンを別室送りにできるトリプルチャンバー&ピラーレスの「AIR 5400」
「AIR 5400」は、トリプルチャンバーでピラーレスの。内部はマザーボードを配置するエリアと、電源などを設置するエリア、簡易水冷システムのラジエーターおよびファンを設置するエリアの3つに分割されているのが最大の特徴だ。
これによって電源の熱とCPUの熱はそれぞれ隔離されたエリアから排出される。結果、マザーボードのエリアで発生する熱は主にGPU(とSSDなど)となり、底面と天面に設置した大型のケースファンでその排熱に集中できるわけだ。
従来型のピラーレスはケースファンの取り付け場所が限定される(前面には取り付けられない)こともあり、エアフローが課題の1つとなっていた。が、トリプルチャンバー構造とすることでそうした課題をクリアできそうだ。
マザーボードを配置するエリア側の2面は曲面ガラスで覆われ、内部の様子がはっきり見えるのがピラーレスのいいところ。それでいてAIR 5400はガラス2枚構成で、側面のガラスを独立して開閉できるなど、メンテナンス性に配慮されているのもうれしい点だ。
電源ユニットのHXiにShiftシリーズが追加、ホワイトのRMeシリーズも
電源ユニットの新製品も多数展示されていた。Cybenetics Platinum認証のHXiシリーズには、コネクタが側面に設けられたShiftシリーズが追加となる。PCケースの側面からコネクタにアクセスできるようになるため、配線変更や電源ユニット交換などが格段に楽になる仕組みだ。
HXiはShiftシリーズも含め最大1500Wのモデルまでラインアップし、GPUを複数枚搭載するようなAIマシンにも最適とのこと。CORSAIRでは電源ユニット製品全般について、サイバネティクス研究所による80PLUS認証よりも厳格な基準で個々の製品品質を判断しているとのことなので、安心して使えるのも強みと言える。
Stream Deck的に使える新型マウス「SCIMITAR ELITE WIRELESS SE」
5月21日に発表され、5月30日から日本でも販売開始となる「SCIMITAR ELITE WIRELESS SE」。その詳細が現地で明かされたが、CORSAIRならではの強力な機能をもつマウスだ。右手の親指が来るあたりに12個のボタンが設けられており、1つ1つに機能を割り当てられるものとなっている。
それだけだとよくあるマクロ機能付きマウスと思うかもしれない。しかし、CORSAIRはショートカットキーデバイスのStream Deckで知られるElgatoを傘下に持ち、Stream Deckの機能をこのマウスにも搭載しているというのがポイントだ。
Stream Deckの設定ツールを使うとSCIMITAR ELITE WIRELESS SEをショートカットキーデバイスの1つとして扱うことができ、柔軟なキーカスタマイズが可能になる。それこそアプリ起動やOS機能の実行などを割り当ててもいいが、より便利に使えそうなのがゲーム用途。
あらかじめ各ボタンにゲーム内で使える機能を割り当てておき、必要なときにボタンをワンプッシュするだけで、特定の操作やゲーム内スキルを即座に実行できる。もしくは、スキル選択用のポップアップウィンドウをマウスカーソル近くに表示して素早く発動したりもできる。
Elgatoの他のショートカットキーデバイスとともに、1つの設定ツール上で統合的に管理できることから、特にゲーマーやストリーマー、既存のStream Deckユーザーにとって魅力的なアイテムではないだろうか。
ワイヤレスにも対応する自作メカニカルキーボード「MAKR 75」
メカニカルキーボードのブームが続くなか、次に大きく拡大しそうなのが「自作キーボード」市場。それを見据えてか、CORSAIRが全く新しい自作キーボードプラットフォーム「MAKR 75」を展開し始めている。
独自デザインとなる75%キーボードのフレームや土台と、基板やダンパーなど8層からなるパネルなどをベースに、好みのスイッチプレートや4種類のメカニカルキースイッチ、14パターンのデザインが用意されたキーキャップを組み合わせて作り上げることができる。
キーボード右上隅のスペースには多機能ダイヤルキーもしくはミニディスプレイモジュールを追加でき、さらにワイヤレスキーボード化するモジュールも組み込める。
自作キーボードは今のところ有線がメジャーで、ワイヤレスとなるととたんに難易度が上がる(もしくは選択肢が少ない)状況にあることから、デザインの幅が広く、キーボードの自作が気軽に楽しめるMAKR 75は期待大。現在は北米および英国で販売されており、日本国内での販売も計画されているとのことだ。