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デスクトップ用GeForce RTX 5070 Tiを搭載では世界最小PCやRyzen AI 9 HX 370+Linux OSのポータブルゲーミングPCなどZOTACが多数新製品をお披露目

(COMPUTEX AKIBA出張所 / ZOTAC編)

 PC/IT関連の見本市「COMPUTEX TAIPEI 2025」が、5月20日~5月23日の日程で台湾・台北市で開催された。

 ZOTACはメイン展示会場の南港展覧館にブースを構え、GeForce RTX 5070 Ti 16GB GDDR7を搭載した世界最小PCや簡易水冷クーラーを搭載したGeForce RTX 5090ビデオカード、Ryzen AI 9 HX 370を搭載したポータブルゲーミングPCなどが展示されていた。本稿ではブースにあった展示物から目立った物を紹介していく。

GeForce RTX 5070 Ti搭載では世界最小のPCZOBXの新モデル「MAGNUS ONE EU27507TC」

 ZOTACが展開するミニPC「ZOTAC ZBOX」。会場では、GeForce RTX 5070 Ti 16GB GDDR7を搭載製品としては世界最小だという「MAGNUS ONE EU27507TC」が公開された。

 8.48リットルサイズの筐体にデュアルファン仕様のGeForce RTX 5070 Tiを搭載。電源ケーブルはケース内に収まるようタイラップでしっかりとまとめられている。

 デスクトップ向けCPUインテルCore Ultra 7 265や80PLUS Platinum認証を取得した650W電源を採用。ストレージはM.2スロットが2基、2.5インチSSD/HDD用ベイが1基用意され、拡張性にも優れている。このほか、本体背面に5Gbps EthernetとGigabit Ethernetなどが搭載されている。

さらに小さい!GeForce RTX 5060 Ti 16GB搭載でPCで世界最小PCも展示2.65リットルサイズ筐体の「MAGNUS ONE EU27507TC」

 これよりさらに小さい2.65リットルサイズ筐体の「MAGNUS ONE EU27507TC」は、デスクトップ版GeForce RTX 5060 Ti 16GB GDDR7を搭載した世界最小PCだという。

 CPUはモバイル向けのCore Ultra 7 255H、2基のThunderbolt 4ポート、ストレージ用のM.2スロット×2基用意されているほか、2.5Gbps Ethernet×2基、などを搭載する。

ポータブルゲーミングPCの新型「ZONE Handheld Gaming Console」プロトタイプを公開、OSはLinuxを採用予定

 本体とディスプレイ、コントローラーなどを一体化したポータブルゲーミングPC「ZONE Handheld Gaming Console」。今回はOSにLinuxを採用したプロトタイプが展示されていた。

 Ryzen AI 9 HX 370や120Hz駆動に対応する7インチAMOLEDディスプレイ、ホールエフェクト式のジョイスティックとトリガーを搭載。Wi-Fi 6E対応の無線LAN機能やUSB4ポートを備える。

 メモリは24GBまたは32GBで選択可能。ストレージはPCIe 4.0対応の1TB SSDが搭載されている。

360mmサイズ簡易水冷クーラーを搭載したGeFoce RTX 5090も投入予定「ZOTAC GAMING GeForce RTX 5090 ARCTICSTORM AIO」を動作デモ

 簡易水冷クーラーを採用したGeForce RTX 5090搭載ビデオカード「ZOTAC GAMING GeForce RTX 5090 ARCTICSTORM AIO」。

 360mmサイズの水冷ラジエーターを搭載したモデルで、カード本体にインフィニティミラーデザインを採用。2.2スロット厚のカードにはメタルバックプレートやデュアルBIOSを備え、電源ケーブルの接続状態を確認できるSafety Light機能をサポートする。

 担当者によると昨今ではGeForce RTX 5090がクリエイターやAI分野の研究者から高い需要を集めており、冷却性能と利便性の両立を図るため、簡易水冷クーラーを採用したという。

小型ファン3基搭載/SFF-Readyな小型モデルのGeForce RTX 5060も展示ロープロ対応の「ZOTAC GAMING GeForce RTX 5060 Low Profile」

 3連ファン仕様のクーラーを搭載したロープロファイル対応の「ZOTAC GAMING GeForce RTX 5060 Low Profile」。

 SFF-Readyをうたう2スロット厚の小型ビデオカード。スペースの限られるスリムPCのアップデートなどに最適で、補助電源コネクタは8ピン×1。映像出力はHDMI×1とDisplayPort×2を備える。

プロ向けGPUのNVIDIA RTX PRO 4000 Blackwellを搭載の小型PCも展開産業向けミニPC「ZBOX PRO ZP-ZU27B4000」

 産業向けミニPC「ZBOX PRO ZP-ZU27B4000」もZOTACブースで展示されていた。

 2.65リットルサイズの筐体に、GDDR7 16GBメモリを採用したNVIDIA RTX PRO 4000 Blackwellやデスクトップ向けCPU インテル Core Ultra 7 265を搭載。

 ストレージはM.2スロットが2基用意されているほか、2基の2.5Gbps Ethernetなどを装備。メタルシャーシ採用で、VESAマウントもサポートする。

イベントらしい一台、インフィニティミラーデザインを取り入れたMOD PC

 ブースでは各種新製品、プロトタイプなどが公開されていたが、そのほかにも目を惹くデザインのMOD PCも展示されていた。

 額縁を何個も重ねたようなインフィニティミラーデザインを取り入れたケースのPCでは、GeForce RTX 5080 AMP Extreme Infinityと、GeForce RTX 5080 SOLID OC White Editionを設置。不思議なデザイン性で来場者を魅了していた。