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MSIは創業40周年!大量の記念モデルをCOMPUTEXで公開、次世代GPUクーラーやMac向けモニター、RTX Spark搭載PC、ゴッホ柄のノートPCも
(COMPUTEX AKIBA出張所 / MSI編)
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- MSI
2026年6月15日 00:00
台湾・台北市において6月2~5日に開催された「COMPUTEX 2026」で、MSIは創業40周年を記念する特別デザインのノートPCや周辺機器を大々的に展示した。
他にも、160mmファンを採用するフローティングデザインのPCケース、110度カーブ液晶で警告機能付きの水冷CPUクーラー、MacBookの色空間に自動で合わせるモニターなど、PC本体にとどまらない多様な新モデルをアピール。
さらに、2025年の北斎画浮世絵デザインに続き、2026年はゴッホデザインのノートPCが登場。会期直前にNVIDIAが発表した「RTX Spark」を採用するMSI版の新コンセプト2in1ノートも参考出品していた。
40周年記念モデルを一挙公開マザーやビデオカード、ゲーミングノートやデバイスなど多数展開
2026年はMSIにとって創業40周年に当たることから、それを記念して特別デザインが施されたモデルを大量に展示していた。ノートPC、GPU、マザーボード、キーボード、マウス、ヘッドフォン、モニター、Wi-Fiルーター、PCケース、水冷CPUクーラー、電源ユニットと、MSIの手がける製品カテゴリーすべてを網羅する勢いだ。
いずれもMSIのトレードマークであるドラゴンをモチーフにしたグラフィックが、リアリティーある筆致で製品外装などに描かれており、ノートPCの天板やGPUの背面では立体的なエンボス加工を施すなど細部にこだわりが感じられる。
40周年記念モデルの製品の中で、現時点で具体的に販売が計画されているのは18型ノートPC「Titan 18 HX」をベースにした「Titan 18 HX Dragon Edition Draco Epic」のみ。化粧箱もその世界観に合わせたデザインのものが作りこまれており、付属のマウスやマウスパッドもデザインを合わせたものが用意されている。
次世代GPUに向けた新たな冷却技術と過電流対策を公開より冷えて安全に使えるビデオカードを目指すMSI
高性能化するGPUでは発熱が大きな課題となっており、さらにGeForce RTX 50シリーズではコネクタの焼損のようなトラブルもメーカーを問わず少なくなかった。ユーザー側でとれる対策にも限りがあるが、こうした状況を可能な限り改善するべく、MSIではさまざまな取り組みを行なっている。
そんななかで今回ブースで紹介していたのが、次世代GPUを見据えた複数の冷却技術だ。1つは樹脂素材から金属素材に変更した冷却ファンで、0.8mm厚の薄型ブレードとすることにより遠心力による歪みを抑え、安定した送風を可能にし、16%程度のエアフロー向上を見込んでいるという。
熱を移動するためのヒートパイプについては、内部の微細な溝加工を直線方向から斜め方向へ変更。これにより熱伝導効率が4〜6%アップするとしている。そのうえでサーマルパッドとベースプレートにダイヤモンドパウダーを混ぜ込んだ素材を用いることで、さらに4%程度の熱伝導効率向上を果たすとのこと。
コネクタの焼損に対する予防策にも複数の観点から取り組んでいる。1つはGPUの補助電源である12VHPWRコネクタについてピン単位で電流を監視し、異常を検知した場合にGPUの電力供給を抑えて安全にOSを終了させられるようにするもの。
もう1つは、過電流が発生した場合にそれを遮断するヒューズを再利用可能にする「eFUSE」だ。
通常のヒューズを搭載した場合、いったん過電流が発生してしまうとヒューズが破損し通電しなくなるため、そのほかの部分が故障していなくてもビデオカード本体を修理に出す必要があった。それに対してeFUSEは、ヒューズを破損させずにスイッチ的な構造で電流をカットする仕組みで、リセットすれば修理などは不要でそのまま利用できる。通常のヒューズを使った場合と違い、修理の時間や手間、コストを省くことが可能だ。
どの技術も現在は研究・試作段階とのことで、実製品に採用されるのにはまだもう少し時間がかかるものと思われるが、次世代GPUでこれらの技術が採用されれば製品を安心して利用できるようになる。
Mac用としても最適化された高性能モニター「PRO MAX」シリーズQD-OLED搭載モデルを多数展開
Windows PCがメインのMSIではあるものの、実はMac向けの周辺機器にも取り組み始めている。その1つが有機ELモニター「PRO MAX 271UPXW12G」だ。
26.5型のQD-OLEDを採用した4K(3,840×2,160ドット)モニターで、リフレッシュレートは120Hz。Type-C入力×2、HDMI×2、DisplayPort×1という充実のインターフェース構成で、3デバイス対応のKVM機能も搭載する。
ビジネスからクリエイティブ、ゲームまで、あらゆる用途をカバーするハイスペックモデルだが、そのうえでMacBookと組み合わせたときに色再現を最適化するアプリ「MSI M-Mate App」が利用できるのも特徴となっている。
このアプリを利用することで、PRO MAXをMacBook標準の色空間に自動で合わせ、両画面に同じ見栄えを実現する。さらに、アプリから画質調整すると両画面でその設定をリアルタイムで同期させることもできる。
適切な色再現が不可欠なデザイン業務向けのもの、と思いがちだが、MacBookでマルチモニター構成にすると、外部モニターの性能によっては色合いが大幅に変わってしまい、一般のユーザーでも違和感を覚えることは少なくない。
見え方の違いがストレスになって生産性を低下させかねないため、きれいに色が揃ったマルチモニター環境であることは意外と重要だ。ローカルAI目的でMacBookを買ってみた、というユーザーにとっても同製品は検討の価値があるのではないだろうか。
曲面ディスプレイ搭載のハイエンド水冷クーラーが登場、異常発生時はライティングで通知
自作PC派ならこだわりたい冷却周りの装備。それに最適な水冷CPUクーラーやPCケースも展示されていた。
まずは新しい水冷CPUクーラーのハイエンドモデル「MEG CORELIQUID E15 360」から。ポイントとなる要素は大きく2つあり、1つはヘッド部分に曲面状のAMOLED(有機EL)ディスプレイを取り付けられること。
最近では90度に折れ曲がったディスプレイを採用している製品も多いが、MEG CORELIQUID E15 360はあえて110度の鈍角にしており、斜めから見たときの視認性と3D感を高める効果を狙っている。ディスプレイ部はマグネットによる脱着式で、180度回転させて取り付けることもできる。
もう1つのユニークな点は、冷却ファンの回転が停止したときに警告する仕組みを備えていること。たとえば3つあるファンのうち1つだけ、なんらかの異物が挟まったり故障したりして回転が停止した場合、内蔵RGB LEDが赤く光り、異常が発生したことを知らせる。
また、ファンが1つ停止した分だけ冷却効果が低下する可能性があることから、他2つのファンが回転数を増加させて冷却性能を維持する仕組みにもなっている。
注意深くPC本体を観察していないとファンが1つ停止したくらいでは気付かないこともあり、知らずにそのまま使い続けていれば致命的なトラブルにもつながりかねない。MEG CORELIQUID E15 360であればいち早くそれを察知し、安全にPCを使い続けられるだろう。
組みやすいメンテしやすい「EZ DIY」を推し進めた新型PCケースも展示パネル類はワンタッチで取り外し可能
続いては、見た目や冷却システムが特徴的なピラーレスPCケース「MPG VIXTA 300R PZ」だ。最初に目を引くのはケース下部で大きく口を開けたフローティングスペースだろう。建物で言えばピロティのような感じ。
これは単なるインパクト重視のデザインというわけではなく、エアフローを考慮してのこと。近年トレンドとなっているピラーレスPCケースでは、前面に冷却ファンを設置できないためエアフローに課題があった。そこに対して、MPG VIXTA 300R AIRFLOW PZでは前方底面からケース内へ吸気できるようにあえてフローティングスペースを設けたというわけだ。
また、このほかにフロントパネルがメッシュになったエアフロー重視の「MPG VIXTA 300R AIRFLOW PZ」もラインアップしており、フロントに専用の160mm冷却ファンを2基搭載することで冷却性のを高めている。
大型の冷却ファンで大風量と静音性を両立させつつ、ファンを含む前面パネルはユニットごと脱着して楽にメンテナンスできる構造にもなっている。
このほかパネル類はツールフリー構造になっており、ほとんどの部分がワンタッチで取り外し可能な構造になっている。同社が組みやすいPCを目指した「EZ DIY」思想の設計を多く取り入れているモデルで、組みやすくメンテナンスしやすいモデルになっているとのことだ。
フローティングスペースの影響で、後部の電源ユニットの収まる部分がやや狭くなっているが、電源に固定用フレームを装着し、ケースへ固定する際のネジが最小となる構造になっており、配線し直す際やメンテナンス時に手間が少なくなる工夫が取り入れられている。特殊な構造でありながらも、使い勝手は損なわれていないようだ。
RTX Spark搭載ノートと2in1を公開油絵の立体感が感じられるゴッホPCも
COMPUTEX 2026会期直前に発表されたNVIDIAのSoC「RTX Spark」。それを搭載するメーカーオリジナルモデルとしてMSIが参考出品していたのが「MSI Prestige N16 Flip AI+」だ。
詳細については明かされなかったものの、最大20コアのCPUと最大6,144コアのGPUを搭載し、128GBの大容量ユニファイドメモリで高いAI性能を発揮するのはNVIDIA発表の通り。DLSSやG-SYNCといったゲーム周りの機能にも対応するようだ。
加えて「Flip」という名前が示す通り、ディスプレイを反対側に折りたたんで2in1ノートとして使える構造になっているのも特徴。その横に展示されていたミニPC版も含め、RTX Spark搭載のバリエーションモデルとして楽しみな存在だ。
そしてもちろん、MSIブースではWindowsノートPCもずらりと並んでいた。そのなかでも文字通り異彩を放っていたのが「ゴッホノートPC」だ。
2025年の北斎画浮世絵PCに続くシリーズで、今回は画家フィンセント・ファン・ゴッホの作品「星月夜」と「ローヌ川の星月夜」が天板に描かれている。油絵の凹凸が感じられそうな立体感あるグラフィックだ。
ベースモデルは14型2in1ノートの「Prestige 14 Flip AI+」で、Intel Core Ultra X9 378Hを搭載。細部のスペックはまだ未確定ではあるものの、2バリエーションとも日本で2026年夏発売予定としている。
コラボビデオカードや最新世代OLEDゲーミングモニター、エージェント型AIやIntel Arc G3 Extreme搭載UMPCなど、多数の新モデルも展示
それ以外にも数々の新デバイスが展示されていた。ざっと写真で紹介していこう。














































































































