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オシャレカッコいい!MSIのメッシュWi-Fi 7ルーター「Roamii BE Pro Mesh System」を自宅で使ってみた

スマホアプリで設定も簡単、高速な家庭内通信環境を手軽に構築 text by 日沼諭史

 最近のPCでは当たり前の装備になってきたWi-Fi 7。Wi-Fi 6/6Eよりも高速性と安定性が増している最新無線LAN規格だが、手頃なモデルから高級機まで選択肢も増えてきているので、いざ購入するとなると迷うところだ。

 せっかくならPCのパフォーマンスを最大限に引き出せるWi-Fiルーターにしたいが、高性能モデルとなるゴツくて置き場所に難儀しそうだったり、そうじゃないものだと性能面で物足りなかったりと、なかなかちょうど良いものが見つからなかったりする。

 と、“そのように思っているあなた”におすすめしたいWi-Fi 7ルーターが登場した。MSIの「Roamii BE Pro Mesh System 2pack」(以降、Roamii BE Pro)だ。基本性能の高さや豊富な機能はもちろん、ホワイト基調でスリムなシルエット、しかも光る!ホワイトPC好きにもぴったりのモデルだ。

インテリアや家具に合わせやすいスリムなホワイトボディ好みに合わせカスタムできるRGBライティング機能も搭載

 Roamii BE ProはWi-Fi 7に対応する無線LANルーター。2台以上を組み合わせて配置することで、Wi-Fi電波のカバー範囲を広げられるメッシュネットワークにも対応している。

Roamii BE Pro Mesh System

 製品ラインアップとしては1台のみのものと、2台セットのものがあるが、今回試用のためにメーカーからお借りしたのは後者の2台セットだ。

 まず目を引くのはデザインだ。ホワイト1色のボディで、高さ252.5mmの細長い三角柱形状。アンテナ内蔵型となっており、突起物はないのでこのスリムな姿のまま設置できる。牛乳パックと比べると少し背が高いくらい。体積は2本分、といった感じだ。

煙突状の細長いフォルム
牛乳パックより少し背が高い程度のサイズ感

 ゲーミングを意識した高性能Wi-Fiルーターだと、たいていは幅・奥行き方向に大きいので設置場所に悩んだりするが、Roamii BE Proなら高さにだけ気を付ければちょっとした隙間スペースにも置ける。

階段下などのちょっとしたスペースにも設置できる
卓上などに置いても違和感のないデザイン

 また、デザイン面ではもう1つギミックがある。正面の動作状況を示すインジケーターのほかに、底面にもLEDが仕込まれており、いろいろなパターンで光らせることができるのだ。後ほど詳しく紹介する専用スマホアプリで動作をカスタマイズでき、まさにゲーミング的な演出も可能になっている。

 ライトは暗めにしたり、完全にオフにしたりするのも可能。できるだけホワイトだけのシンプルな見た目で使いたい、夜間にまぶしいのは困るという人のことも考えた作りになっている。

底面のLEDはインテリアに合わせた落ち着いた色調で使用したり、オフにすることも可能
LEDはゲーミング感のある鮮やかな色調にして使用することもできる
色や光らせ方はアプリでカスタマイズする仕組み

無線は最大5,764Mbpsでメッシュ対応、有線LANはすべて2.5Gbps対応USB 3.0ポート搭載で簡易NASとしても使える

 スペックとしては、320MHzの帯域幅、4096QAM、複数の周波数帯を使用するMLO(Multi-Link Operation)、MU-MIMOに対応。6GHz帯で最大5,764Mbps、5GHz帯で最大2,882Mbps、2.4GHz帯で最大688Mbpsの最大転送速度を誇る。PC側のWi-Fiモジュールが対応していれば、単体で5Gbps超の通信速度(理論値)が期待できるわけだ。

 本体背面には4つのLANポートを備え、いずれも最大2.5Gbpsでの通信が可能。うち1つはインターネットポート(モデムやハブとの接続)として使用するため自由に使えるのは実質3ポートとなるが、全ポート2.5Gbpsで別途スイッチングハブの購入も省けそうなのは、これからマルチギガ環境を整えたいユーザーにとって嬉しいポイントだろう。

LANポートは4つ全て2.5Gbps対応。USBポートも1つ用意

 ちなみに、メッシュネットワーク機能については、バックホール(2台ある本体同士の通信経路)をWi-Fiにすることも有線にすることも可能だ。

 Wi-Fiのバックホールだとその分の無線帯域を消費するため全体の通信速度の面では不利だが、電源さえ供給できればいいので置き場所の自由度が高いメリットがある。

 有線のバックホールにすると、無線帯域の代わりに最大2.5Gbpsの有線通信を使用するため、通信の速度や安定性は向上させやすい。ただし、当然ながらサテライト側になる2台目にも宅内LANのケーブルをつなぐ必要があり、配線できる場所にしか置けない。

Roamii BE Proをファイルサーバーやメディアサーバーとして活用することも可能

 なお、背面にはUSBポートも1つ用意している。ここにストレージ(HDDやSSDなど)を接続しておくことで、Roamii BE Proをメディアサーバー(DLNAによる動画・音声再生などが可能)やファイルサーバーなどとして、簡易的なNASのようにして活用することができる。

スマホアプリで初期設定も運用も簡単、SSIDは4つ作れる

 初期設定や各機能の利用・カスタマイズは、専用アプリの「MSI Router 2.0」から簡単に行なえる。なお、数字のつかない「MSI Router」というアプリも提供されているのだが、Roamii BE Proが対応するのは2.0の方なので、間違えないように注意したい。

ルーターの設定にはスマホアプリのMSI Router 2.0を利用する
アプリはApple/Googleのストアからダウンロード可能

 セットアップは、最初に2台あるうち1台の本体背面に貼り付けられているQRコードをアプリで読み取り、画面の指示に従ってスマホ上で操作を進めるだけと簡単。2台目の連携も含めて完了する。

背面に貼られているQRコードを読み込んでセットアップ開始。セットアップは簡単かつすぐに完了する
セットアップ完了後のアプリ画面

 初期設定後はすぐにWi-Fiを利用でき、MLOやMU-MIMOのような通信の速度や安定性に関係する設定を調整することもできるし、「Find WiFi Spot」機能で2台目のRoamii BE Proの最適な設置場所を探ることもできる。

電波強度を調べる機能もある。スマホを持って部屋を歩き回ると色が濃くなるところが電波の弱い場所で、その場所に2台目を置くことでカバー範囲を適切に広げられる

 そして、他にも便利な機能がRoamii BE Proにはいくつか用意されている。1つはネットワーク(SSID)分離の機能だ。メインとなるSSIDは1つしか設定できないが、ゲスト用、子供用、IoTデバイス用といった特定用途向けのSSIDを追加で3つ設定可能になっている。もちろんパスワードは別々にしておける。

 ゲスト用SSIDはいわゆる来客用。メインSSIDに接続すると宅内LANに接続されているデバイスにアクセスできてしまうが、ゲスト用SSIDならそれらとは分離されるため、LAN内のファイルにアクセスされる危険性を減らせる。

QRコードを読み取ってもらうだけで、自宅に遊びに来た友人らに安全にWi-Fiを提供できる

 子供用SSIDは、使用できる周波数帯と時間帯を決めることができる。毎日特定の時間帯だけWi-Fiを有効にしたり、平日と土日のそれぞれで使える時間帯を変えたり、といったようなカスタマイズで、子供のインターネットの使い過ぎを防げるわけだ。

子供用のWi-Fiアクセスポイントを1つ用意できる。使える時間帯を制限可能

 IoTデバイス用は、たとえば2.4GHz帯のWi-Fiにしか対応していないものを集約するのに適している。5GHz帯や6GHz帯をオンにしたメインのSSIDだと、IoTデバイスがWi-Fi接続できない場合があるためだ。Roamii BE Proでは用途ごとに複数のSSIDに分けることで、安全性を高め、効率的なネットワーク管理ができる。

IoTデバイス用のSSIDは2.4GHzのみに対応する機器で有用な設定

 他には、デバイスごとの最大通信速度を設定できるQoS(帯域幅制限)機能、宅内ネットワークに外からセキュアにアクセスできるようにするVPNサーバー機能、特定のドメインで外部からアクセスできるようにするDDNS機能などもあって、家庭向けWi-Fiルーターとしてはかなり多機能と言える。

デバイスごとの帯域制限ができるQoS機能
特定のドメインで外部からアクセスできるようにするDDNS機能

通信速度とメッシュネットワークの有用性をチェック宅内でどこでも高速に通信するならメッシュ対応ルーターの導入を

 さて、見た目はスタイリッシュ&ゲーミングな雰囲気で、高性能なうえに機能豊富、ということがお分かりいただけたろう。そのうえで肝心なのは「本当に速いのか」、「メッシュネットワークの効果はどんなものか」といったところだろう。

 そこで、筆者宅(木造2階建て)のフロアごとに1台ずつRoamii BE Proを設置し、通信速度やカバー範囲をチェックしてみた。

 テストに使用したのはMSIのゲーミングノートPC「Stealth-A16-AI」(AMD Ryzen AI 7 350、NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPU、メモリ32GB)で、Wi-Fi 7は160MHzまでの対応となっている。

16型ゲーミングノートのMSI Stealth-A16-AI。Wi-Fi 7(160MHz)に対応している

 Roamii BE Proの設置場所は下記の図にある通り、メインルーターの1台目(有線接続)を1階仕事部屋に、サテライトルーターの2台目(Wi-Fiバックホール)を2階中央付近としている。1階にいる間はおおむね1台目にWi-Fi接続され、2階に移動すると2台目に自動でハンドオーバーする。

Roamii BE Proの設置場所

 まずは通信速度から。Wi-Fi 7で1階のメインルーター経由(ノートPC→メインルーター→インターネット)で通信した場合と、2階のサテライトルーター経由(ノートPC→サテライトルーター→メインルーター→インターネット)で通信したのが下記の結果だ(インターネット回線は最大10Gbps)。

インターネット通信速度

 1階から通信した場合は1.5Gbps超と良好な数値。2階から通信した場合はサテライトからメインにWi-Fiバックホールでつながり、そこからインターネットに出ていく形になるため若干の速度減にはなっているが、それでも1Gbpsを余裕で超えてきた。

 続いてはiperf3を使い、2台のPC間でのデータ転送速度を同じように1階と2階で計測してみた。サーバーとして使用したPCはWi-Fi 7(320MHz)もしくは有線10Gbpsで接続し、無線と有線で差が出るのかどうかも確認している。

iperf3を使い計測したLANデータ転送速度。使用したコマンドは「iperf3 -c <サーバーPCアドレス> -w 1M -P 20 -t 10 -O 5」

 対向のサーバーPCが有線LAN(10Gbps)だと、1階ではRoamii BE Proの2.5Gbps有線ポートのほぼ上限となる2.35Gbpsに達した。Wi-Fiでも2Gbps前後と安定して高い数値だ。2階からの通信は先ほどと同様に少し速度低下するものの、軒並み1Gbpsを超えているので大容量ファイルの保存や家族間のファイル共有などを、宅内のどこでもスムーズに行えるだろう。

 惜しむらくは、今回検証機として用意したノートPCの帯域幅がチップの制約で160MHzになっていること。これが320MHzであれば、Wi-Fi 7同士の接続でも最大5,764Mbpsというルーターのスペックに近い数字が出せていた可能性もある。

 最後にメッシュネットワークの有無によるWi-Fiの電波強度をチェックした。宅内の所定の場所で電波強度を計測し、ヒートマップで表現したのが下記の画像となる。緑が電波の強い範囲、黄色~赤が電波の弱い範囲だ。

1階に置いたメインのRoamii BE Pro 1台のみのとき
1階にメイン、2階にサテライトを配置したメッシュネットワーク構成のとき

 1台環境と2台メッシュ環境とで1階における電波強度の差はほとんどないが、2階では顕著に違いが現れている。ルーター1台でとりあえず通信はできても、宅内のどこでも快適に使えるとは言いがたい。Wi-Fi 7の高速通信を活かすなら、1フロアに1台ずつ置くのがやはり理想的だ。

スタイリッシュで高速なWi-Fi 7ルーター「Roamii BE Pro」初めてのメッシュルーターにもおすすめ!

 Wi-Fi 7や2.5Gbps有線LANに対応するPC関連の製品はだいぶ身近になってきた。ただし、ルーターは高速な規格に対応するモデルは大型であることが多い。PCが対応しているのでより高速なネットワーク環境を構築したい、でも派手で巨大なWi-Fiルーターは置き場所がないといった場合に、省スペースで性能も十分に高いRoamii BE Proは好適だ。

 また、見た目がスタイリッシュなのもこのモデルの良さ。家具に合わせるも良し、イルミネーションを派手にしてゲーミング感を出すも良しで、好みに合わせて使える。「光り物」が好きな人にも刺さるデザインではないだろうか。

 SSIDを用途別に複数設定でき、簡易的なNAS機能やVPN、DDNSを利用可能で、セキュリティ保護機能も備えているなど機能面も充実している。Wi-Fi 6環境からのアップグレード、あるいは初めてのメッシュルーターにもちょうど良いモデルだ。