【不定期連載】レトロな○○ギャラリー ~ アルシスソフトウェアの名作ゲーム ~

2012年10月30日 12:30
投稿者:後藤 儀兵衛 カテゴリー:

アルシスソフトウェアの名作ゲームソフト。

 今回、筆者の積みソフトの山からご紹介するのは「アルシスソフトウェア」のゲームソフト「スタークルーザー」「リバイバー」「ウイバーン」の3本です。同社との最初の出会いは、パソコンショップの店頭デモ、雑誌で静止画の情報しか手に入らなかった1980年代の後半でした。当時は、人垣でパソコンゲームソフトの店頭デモが見えなかったことを思い出します。ちなみに、これらのソフトが発売されたのは、「イース」「ソーサリアン」「A列車で行こう」シリーズなどの大作が続々と発表された頃です。

 

~ スタークルーザー(1988年) ~

 賞金稼ぎとなり、自機をパワーアップさせて、宇宙空間を飛び回るというゲームです。ゲームシステムやシナリオ、BGMが秀逸で、今でも3D画像に魅せられて店頭デモをぼーっと見ていた事を思い出します。HDDインストールのような320KB外部メモリ対応という点も印象的でした。

 

スタークルーザーのパッケージです。紙ジャケットタイプになります。全画面の 1/3ほどがポリゴン表示される領域です。GPUのない時代ですから、全てがソフトウェアで処理されています。パッケージ裏面です。この作品からJANコードがつきました。あと、今回のソフトはX1 turbo専用です。この機種については後日ご案内しましょう。
マニュアルです。現在のゲームマニュアルのように立派なカラーで、実際の画面を使って説明しています。パッケージの中です。フロッピーディスク2枚とマニュアルが入っています。

 

~ リバイバー(1987年) ~

 マルチウィンドウ、ローマ字入力、マウス対応のシステム関連に加え、特定のタイミングにしかイベントが発生しないというゲーム内時間の概念と、アイテムの自由さが印象に残っています。ちなみに、ゲーム内のアイテムは飲食出来るのですが、やりすぎるとゲームオーバーになりました。

 

リバイバーのパッケージです。ちなみに、パッケージ右下「X1/X1turbo」の機種表示の部分は2重貼りになっています。その下には他機種の型番が印刷されています。ゲーム画面です。特徴であるマルチウィンドウの雰囲気が伝わるでしょうか。解像度は640×200ドットで8色表示。ウィンドウサイズを1ドット単位で変更できないなど、制限はありましたが、少しでも見やすく並べるために時間を費やしたことを思い出します。パッケージ裏面です。ちなみにハードウェアの相性問題は25年前にもありました。幸い、純正品以外ありませんでしたので無用な心配でした。ちなみに基本動作環境はPC本体とFDD、ゲームをより楽しむための追加対応装置としてFM音源カードやマウスが必要でした。
マニュアルです。写真は「基本動作16種類」などの説明ページになります。パッケージの中です。ゲームを楽しむためには、記録用のフロッピーディスクを1枚用意する必要がありますが、現在は入手困難です。

 

~ ウイバーン(1986年) ~

 RPGが流行っていた頃に発売された、メカを成長させてクリアしていくRPGです。同社のデビュー作で、当時流行っていたメカ×オートマッピングダンジョン×RPG的な成長という、人気の要素をふんだんに盛り込んで、さらに当時としては珍しいポリゴンを使って、こっそりと3Dダンジョンの壁を表示しているという作品です。

 

ウイバーンのパッケージです。なんとなく、シワシワに見えるのはビニールが縮んでしまったためです。ゲーム画面です。大きなキャラクターを動かすことが、当時のパソコンゲームの競争の一つでした。パッケージ裏面です。対応機種であるX1はシャープのパソコンです。
ゲームのストーリーです。パッケージの中です。ちなみにこのフロッピーディスク1枚で容量は320KBです。1GBのmicroSDに3,276枚分入る容量です。

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