【 2000年1月29日号 】

AMDからK6-2/533が登場、FSBは97MHz

K6-2/533K6-2/533
K6-2/533K6-2/533

 IntelとAMDによる動作クロックの熾烈な競争は、何もPentium IIIとAthlonだけの話ではない。低価格PC向けCPUのCeleronとK6シリーズにおいてもそれは同じ。それを証明するかのように、先行して発売されたCeleron 533MHzに追いつくべく、今週はAMDからK6-2/533が登場している。

 K6-2/533の販売を始めたのはソフマップ1号店 Chicago Windows専門館で、価格は13,799円。1999年11月29日の製品発表から約2ヶ月が経過して、ようやく姿を現した格好だ。

 このK6-2/533、仕様がやや特殊で、コア電圧2.2VとI/O電圧3.3Vという点は既存モデルと同じであるものの、FSBはこれまでに例のない97MHz(×5.5=533MHz)を採用している。既存のK6-2では標準的な100MHzと66MHzのほか、95MHzというFSBを採用しているモデルもあるが、97MHzというのは初めて。

 価格が比較的安いという点ではSocket 7ユーザーにとって手軽なアップグレード用CPUとして魅力だが、FSB 97MHzという正規の仕様で利用するにはマザーボードがこれをサポートしている必要があり、購入する場合は必ずマザーボード側の仕様確認が必要だ。なお、AMDがWebで公開している資料によると、K6-2/533に正式対応しているマザーボードはGIGABYTE GA-5SMM(Rev1.3)やSOYO SY-5SSM(Rev1.1)など7製品がある。

 いずれにしても、K6-2/533がSocket 7最速のCPUであることに変わりはない。手持ちのマザーボードがFSB 97MHzをサポートしていない場合でも、あえて保証外と割り切ってFSB 95MHzや100MHzで動かすという選択肢もある。

□AMD-K6-2 Processor(AMD)
http://www.amd.com/products/cpg/k623d/
□AMD-K6 Processor Recommended Motherboards
http://www1.amd.com/K6/k6mbl/

[撮影協力:ソフマップ1号店 Chicago Windows専門館]


[前の記事]: LANまで取り込んだ新統合チップセットSiS630搭載のマザー登場
[次の記事]: Pentium IIIの品薄悪化、Athlonは攻勢に

[ Back ]戻る