【 2000年6月10日号 】

台北・光華商場買い物事情【2000年版】

光華商場の入り口付近の町並み
【光華商場の入り口】【付近の町並み】
通りの端まで店が続く価格表はアキバと同じ
【通りの端まで店が続く】【価格表はアキバと同じ】
Celeron 533A人気は共通情報源は日本?
【Celeron 533A人気は共通】【情報源は日本?】
店頭にはケースの壁今年の収穫
【店頭にはケースの壁】【今年の収穫】

 台湾・台北市にある光華商場は、台湾のアキバとも言われる電脳街。かつては何だかよく解らない怪しいパーツや、日本では考えられないような製品が売られていた事もあったが、近年ではそうした怪しさは薄れつつあるという。町中を歩いていても、アキバのショップと同様に価格一覧表を店頭に大きく張り出しているなど、パソコンショップとしては極普通の店ばかりという印象が強い。

品揃えは売れ筋に絞られる

 ショップの店頭で品揃えを眺めていると、売れ筋の製品に絞って揃えられているのがよく解る。例えば、CPUであればAthlonとPentium IIIの650~700MHz付近に、Celeronは533A MHzと566MHzの在庫が目立つ。あとはK6-2の500MHzと550MHzが少しある程度。アキバのように、流通しているCPUの全ラインナップを揃えている、というショップを見かけることはなかった。

 メモリもSDRAMが中心で、PC100とPC133がほぼ同じ比重で扱われている。その一方、まだまだEDO SIMMの需要も多いようで、扱っているショップ数はアキバよりも多い。対照的に全く見つけることが出来なかったのがRIMMで、売れ筋中心という傾向がここにもハッキリと表れている。同様にRIMMスロット搭載のマザーも光華商場の店頭では全くと言ってよいほど見ることはなかった。

オーバークロックは世界共通

 CPUといえばオーバークロックが流行るのはどこの国でも一緒のようで、いくつかのショップでは規定以上のクロックで動作確認したCPUを、相場より高値で売っていた。最近のFC-PGA版Celeronに限らず、Pentium IIIやAthlonでもハッキリと「可超900以上」などと表示して販売している例もあった。

 当然、オーバークロック情報の収集にも熱が入っており、あるショップでは日本のユーザーがWebで公開しているロット別の情報を集めたデータベースをプリントアウトし、店頭に張り出していた。そのほか、特定ロットのCPUを明示して販売しているところもあった。

ゲームと携帯電話が主役に?

 PCパーツショップが昨年から代わり映えしないのに比べ、賑わいを増しているのがゲームショップと携帯電話のアクセサリショップ。台湾での携帯電話の普及はかなり進んでおり、携帯電話に装飾を施すのが流行っているそうだ。日本のようにストラップで差別化するのではなく、本体のケースを交換したり、内部にLEDを追加する改造が主流のようで、様々なイラストの描かれた交換用の携帯電話のケースだけで大きなガラスケースが埋め尽くされていた。

 また、ゲームといえば台湾でも当然のようにPlayStation 2は話題になっており、15,000元前後で販売されていた。初期出荷分で問題となったリージョンコードの件はこちらでも知られているようで、光華商場内のあるゲームショップではDVDプレーヤの「Ver 1.00」が付属するものは「Ver 1.01」が付属するものより3,000元(約1万円)ほど高く販売されていた。

 ゲーム関連製品といえば、昨年レポートしたPlayStation用のスケルトン筐体の例から、今年はPlayStation 2のスケルトン筐体を期待して探索したが見つけられず、かわりにDreamCast用のスケルトン筐体が発見できた。残念ながら販売されていたのは筐体の上半分だけだったが、白、黄、青、黒の全4色あり、価格は日本円で約3,000円弱ほどだった。



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