|
ヒートパイプを応用したSocket A/370用CPUクーラー「GALILEO」
「GALILEO」はヒートパイプを使っているとはいえ、「TRITON」のように複数の部品を組み合わせて工作していく複雑なものではなく、基本的に完成済みの単なるSocket A/370用のCPUクーラーであり、極めて扱いやすいものになっている。誰にでも簡単に使えるヒートパイプ式CPUクーラーという意味では、これが世界初の製品と言えるかもしれない。
構造はこれまでにないユニークなもので、CPUと接触する銅製バッファ板の上にU字状になった2本のヒートパイプが立ち、そこにヒートシンクの役目を果たす20枚以上のアルミ板が水平に設置されるかたちになっている。このアルミ板がヒートシンクの役目を果たすわけだが、その構造からわかるように、ヒートシンクはあくまでもヒートパイプの放熱用としてつけられているもので、一般的なCPUクーラーのように、CPUの熱を直接的に奪うためにつけられているわけではない。ヒートシンクが水平なため、結果的に送風も水平に行なう必要があり、ファンはCPUに対して垂直に取り付けられている。
あまり身近な存在ではないため、ヒートパイプの存在がどれほどの効果を産み出すのか想像が難しいところだが、この「GALILEO」の仕様ではPentium IIIならば1.1GHzまで対応、Athlonなら1.3GHzまで対応しているというから、メーカー保証の範囲では現状トップクラスの性能を持つ製品ということになる。
新構造を採用した製品の割には5,800円~7,980円と手頃な価格だけに(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、自分自身でその実力を試してみるというのも悪くなさそう。思わぬ性能を発揮記するかもしれない。
□CoolerMaster
http://www.coolermaster.com/
(CoolerMaster GALILEO) |
[撮影協力:ツクモパソコン本店IIとOVERTOPとコムサテライト1号店とUSER'S SIDE本店と高速電脳]
[↑前の記事]: | TwinView対応モデルなどGeForce2 MX搭載カードが続々デビュー |
[↓次の記事]: | SDRAM DIMM用のアルミ製ヒートシンクでメモリも冷却 |
|