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メモリインターリーブ対応+RAID+CPUクーラーの低価格マザー
「VD133Pro」はすでに4月から販売実績のあるマザーボードで、チップセットはApollo Pro133Aを搭載、ほかにIDE RAIDコントローラーのHighPoint HPT368を搭載している。このマザーボードは、発売後に更新された新しいBIOSでメモリのインターリーブ設定が可能になったことから一部パワーユーザーの間で話題を呼んでいた製品。もともとメモリのインターリーブについてはApollo Pro133A自身がサポートしていたとはいえ、対応BIOSを搭載しているマザーボードがほとんどなく、「VD133Pro」は珍しい存在になっている。
メモリのインターリーブとは、メモリのデータ転送を高速化させる仕組みの一種で、意図的にメモリのアドレスを複数のメモリバンクにまたがるよう割り当て、データ読み出し時に各バンクへ並行アクセスすることで各バンクに発生するデータ出力のタイムラグを吸収し、見かけ上の速度を上げる方法。大胆に表現すれば、メモリのRAIDレベル0、ということになる。Iwillの資料によれば、「VD133Pro」の2つのDIMMスロットに同一容量のSDRAM DIMMを挿すことで、自動的にこのインターリーブ設定が有効になるという。
今回の新しいパッケージでは、パッケージ表面に「Memory Interleave Ready」の文字入りシールが貼られ、インターリーブ設定に関する解説書も同梱された。これまで「VD133Pro」の“知る人ぞ知る”設定だったメモリインターリーブが、これで多くの人に知られることになる。体感でわかるほど劇的に早くなるというわけでもなさそうだが、VC-SDRAMやRIMMによる、まったく別の新システムに投資するより、手持ちの環境を利用しつつ、より早い環境にしたいという人には強い味方になりそう。
なお、この新しいパッケージでは、独自の大型CPUクーラーを同梱しているというのも目新しい点。このクーラーは、レバー一つで固定金具を上下させる仕組みを持ち、ソケットに対してワンタッチで着脱できる構造になっている。
「VD133Pro」の実売価格は13,800円~13,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。IDE RAIDを搭載し、CPUクーラーも付属してこの価格というのは、かなりのハイコストパフォーマンスということができる。これも、このマザーボードの大きな魅力の一つだ。
□VD133Pro(アイウィルジャパン)
http://japan.iwill.net/products/spec.asp?ModelName=VD133Pro
http://japan.iwill.net/Jap_info/txt/Interleave.txt
(Iwill VD133Pro) |
[撮影協力:ツクモParts王国]
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