タカラの超格安スティック型デジカメに注目！

　国内メーカー品で実売価格が1万円を切るという超格安のスティック型デジタルカメラ「スティックショット」がアキバに出回り始めた。この製品は、おもちゃメーカーのタカラが発売したUSB接続の10万画素デジタルカメラ。これまでは流通ルートの関係で一般のおもちゃ店などでは売られていたものの、アキバで売られるのは確認できた限り、これが初めて。

　おもちゃメーカーの製品とはいえ、その性能は実用上十分。液晶ディスプレイこそ持たないものの、データ転送はUSB接続で簡単に行うことができ、静止画のほかに動画の撮影も可能だ。画像の解像度は高解像度モード（352×288ドット）と低解像度モード（176×144ドット）の2種類があり、内蔵メモリを使って静止画は高解像度で最大20枚、低解像度で最大80枚の撮影が可能、動画の撮影時間は高解像度で最大2秒、低解像度で最大8秒になっている。ピントは固定だが、露出は自動で調整してくれる。バッテリーは単4電池2本で、連続使用で2時間持つ。対応OSはWindows 98/98SEとなっているが、Macintosh対応ドライバも近日公開される予定になっている。

　本体サイズも手のひらに収まるほど小さく、ちょうど携帯電話を細くしたようなスティック型で、持ち運びにはとても便利。シャツの胸ポケットや上着の内ポケットに入れていても、ほとんど気にならない。実際に使ってみると、動作は軽快そのもの。ボタンを押せばすぐに電源が入り、シャッターを押せば瞬時に画像を記録する。何をするにも、まったく待ち時間というものがない。動画の撮影も、この高速性を活かして静止画を連続撮影し、後からソフトで動画に変換するという方法をとる。

　画質も価格の割にはクリアで、十分実用として使えそう。画像転送用のソフトのほか、Uleadの画像編集ソフトであるPhotoExpress 3.0SEが同梱されているので、まさにお買い得。対象年齢8才以上の子供向け製品だが、大人でも十分実用として使える。

　単なる携帯メモ用として使うも良し、旅のスナップ写真撮影用として使うのもいい。普通のデジタルカメラは価格が高くて手が出せないという人にも、とりあえずの入門用としてちょうど良さそう。とにかく安いので、PCユーザーなら1台持っておいても損はない。実売価格は7,800円～7,980円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。

【撮影サンプル】

	sshots1.bmp (約300KB / 静止画 / 352x288pixel / BMP)
	sshots2.avi (約844KB / 2秒 / 352x288pixel / AVI)

□スティックショット（タカラ）
http://www.stickshot.com/

（デジタルカメラ）

[撮影協力:コムサテライト3号店とコムサテライト2号店]