【 2000年10月7日号 】

HDDをインテリアに?HDDスケルトン化アクリルキット「Mercy1」

Mercy1Mercy1
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 一連のスケルトンブームの中で、一時スケルトンHDDなるものが登場して話題になったのを覚えているだろうか?既製HDDのカバー部が透明アクリルカバーと入れ替わり、中身のディスクやヘッドの動きが丸見えになっているというキワモノで、最初にメルコがキャンペーン用に限定製作したのをきっかけに、その後限定販売まで実施されて話題になった。結局、高価だったこともあって商品としてのブームは起きなかったが、発表されたときのインパクトはかなりのものだった。

 そして、スケルトンブームも過去のものになりつつある今頃になって、今度はスケルトンHDDを自作できるというキットが登場した。バード電子から発売された「Mercy1」という製品で、ネジ穴のあいた数枚のアクリル板やドライバなどがセットになったもの。すでに所有しているHDDの金属カバーをアクリルカバーと交換、そしてスタンド役のアクリル製サイドパネルと組み合わせ、メルコ製とほぼ同じ見た目のスケルトンHDDが完成するというユニークな製品だ。

 ただし、コンセプトは“使わなくなったハードディスクをインテリアとして再利用できるアクリルキット”というもので、実際にPCにつないで動作させることを目的にしたものではない。単にHDDの中身を静的に見せるだけで、残念ながら単独でディスクを回したりヘッドを動かす仕組みは持っていない。もちろん、自己責任の範囲で実際にPCに接続して実用で使うことも可能だが、微小な埃でもクラッシュしてしまうHDDのシビアな構造を考えれば、おそらくカバーを自分で外した時点で動作の可能性はほとんどなくなってしまうに違いない。

 とはいえ、可動スケルトンHDDができてしまう(?)可能性もないわけではないので、挑戦してみて失敗したらインテリアとして利用する、という考え方で使ってみるのもアリかも知れない。古いHDDを持て余しているという人には、ちょっとした遊び道具として使えそうだ。

 価格は8,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ただし、カバーの取り付けネジ位置の関係で、Quantum製HDD用という指定があるので要注意。

□Mercy1(バード電子)
http://www.bird.ac/mercy1.htm?pcode=MERCY1

 (バード電子 Mercy1)

[撮影協力:アイ・ツー東京店 Mobile専科]


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