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指先だけでログインできる指紋認識マウスが発売される
指紋センサー機能を持つ製品は、これまでにもオムロンなどからUSB接続の単機能タイプが発売されたことがあるが、マウスとセットになったものはこれが初めて。ホイール付きUSB接続マウスの真上にタッチパネルのような小型指紋センサーを取り付けたもので、これと付属のソフトとを組み合わせることで、指紋による確実な個人認証が実現できるというユニークな製品。歴史あるシーメンスから発売された製品だけに、製品自体はもともと非常に“お堅い”用途で開発されたもので、製品資料によると、証券会社の端末操作、大学病院の医療端末操作などでの個人認証を想定して作られているという。
指紋はFingerTipセンサーという静電容量方式のバイオメトリックセンサーが読み取り、そのイメージデータを特別なアルゴリズムで暗号化してPCに転送、ソフト側で登録データと照合して一致した場合のみWindowsのログオン処理や、スクリーンセーバーのロック解除を行う仕組み。標準のソフトのほかにも、別途SDKを入手することで専用のソフトも作れる。対応OSの幅が広いのも特徴で、Windows 98やWindows 2000はもちろんのこと、Windows NT 4.0でもServicePack3があたっていれば使えるという。
オフィスなどでの確実なセキュリティ確保という場合はもちろんのこと、パスワードを入力する代わりに指1本をセンサーの上に置くだけでいいというのだから、単純にログオン時のキーボード操作が煩わしいという人にも使えそうだ。ただし、マウスの移動検知センサー部分は、今流行の光学タイプではなく、旧来のボールタイプなので、この点は要注意。
□IDマウス(シーメンス)
http://www.siemens.co.jp/idmouse/
(シーメンス IDマウス) |
[撮影協力:ZOA秋葉原本店]
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