【 2001年1月27日号 】

コンパクトなアルミ製ケースを採用した超小型PC「Coolgreen V3/P866」発売

Coolgreen V3/P866Coolgreen V3/P866
Coolgreen V3/P866Coolgreen V3/P866

 ユニークな超小型アルミ製PCケースを採用したPentium III 866MHz搭載PC「Coolgreen V3/P866」が発売になった。小型PCフェチの物欲心をくすぐるこの製品は、以前にも「Micro Box 810EAV」という黒い超小型ベアボーンPCを発売して話題になったクールグリーンコンピュータ製の製品で、全面アルミ素材色で質感を高めると同時に、静音性と省スペース性を確保している点が大きな特徴。

 「Micro Box 810EAV」では超小型タワーというにふさわしい縦長のコンパクトPCだったが、今回の「Coolgreen V3/P866」ではキューブ型(正立方体)になっている。サイズは幅が18.2cm、高さが22.7cm、奥行きが20.9cm。デザインはシンプルで、正面にPOWERランプなどのインジケータとFDDが見える以外は、特別な造型は一切ない。FDDも通常はアルミ製カバーで塞がれるため、その小さくてシンプルなボディは一見しただけではとてもPCには見えない。

 このコンパクトなボディの中には、i810Eチップセット搭載の専用小型マザーボードが内蔵され、標準でチップセット内のビデオとサウンド機能が利用できるほか、オンボード搭載のEthernetコントローラーによってネットワーク機能も利用できる。超小型のPCとはいえ、PCIスロットを3本持ち、そのいずれもがLow Profile PCIではなく通常のPCIカードが使えるというから、拡張性も犠牲にはならずにしっかり確保されている。静音性についての配慮は、アルミボディによる冷却性能を活かし、ケース内の排気ファンを2,500rpmという低回転タイプにしたほか、空気の吸気と排気を全て背面だけで済ませる設計をとることで確保しているという。

 CPUは標準でPentium 866MHzを搭載、さらに内部には3.5インチHDDのIBM Deskstar 75GXP 30GBモデルを備える。省スペース性を確保するため、ケース自身にFDDと3.5インチHDD以外のドライブベイは持っていないが、標準でポータブルの外付けCD-ROMドライブが同梱されているため、これを必要な場合のみ接続することでCD-ROMドライブも利用可能。それ以外のドライブも、USBやPCIカード経由で接続が可能だ。

 拡張性と機能性を最低限確保した上で、見た目のユニークさと省スペース性を実現しているという意味では極めて珍しくレアなPCに違いない。人とは違った実用的なPCがほしいのならば、この「Coolgreen V3/P866」を候補にいれてみてはどうだろう。

 販売しているのはOVERTOPで、128MBメモリ搭載モデルを158,000円で販売中(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。クールグリーンコンピュータ自身も、自社のWeb上で256MBメモリ搭載モデルも含めた直販を行っており、発注後1週間以内に発送することを約束している。

□Coolgreen V3/P866(クールグリーンコンピュータ)
http://www.coolgreen.co.jp/v3p866.html
【2000/8/26】超小型タワー採用のベアボーンPCが近日発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20000826/etc_microbox.html

 (クールグリーンコンピュータ Coolgreen V3/P866)

[撮影協力:OVERTOP]


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