【 2001年2月3日号 】

コンパクトでカラフルなキューブ型PC「Qrium CD663N」が登場

QriumQrium
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 小さくてデザインに優れた格安PCを探しているのなら、今週から複数のショップが販売を始めた小型PC「Qrium CD663N」は要チェック。イエローとパープルのツートンカラーという派手なカラーリングを採用し、まるで小型カラオケマシンのような特異なデザインになっているのが特徴。あまりのユニークさに、多くの人が一度見たら忘れない強烈なインパクトを受けるに違いない…。

 販売が始まったのは、Intel Developer Forum Fall 2000でInnovative PC Award Winnersに輝いたことのある「Qrium CD663N」。韓国Daewoo Telecom(大宇通信)の製品で、未来的なデザインを採用したQriumシリーズのひとつ。やや丸みを帯びたキューブ型のボディは、一見キューブ型のCDラジカセか小型カラオケマシンのようであり、とてもPCには見えず、サイズも約18cm(幅)×約20cm(高)×約24cm(奥)程度とコンパクト。しかし、それでもイエローとパープルのツートンカラーという派手さもあって、存在感は強烈だ。

 i810Eチップセット搭載のマザーボードを核に、Celeron 600MHz、64MBメモリ、15GB HDD、MODEM、24倍速CD-ROMドライブ、日本語キーボード、マウス、Windows Meがセットになった完成PCで、実売価格は49,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。また、15インチディスプレイとセットの場合は59,800円で、13.3インチ液晶ディスプレイとセットの場合は89,800円となっている。標準状態でもインターネット接続用やサブPC用に使うには十分だが、必要であれば(どこまで可能かは不明だが)自分でCPUやメモリ環境をアップグレードして使うことも可能だろう。メモリはノートPCで使われるSO-DIMMスロット(1本のみ)があるため、ここを入れ替えれば増量も可能。また、モデムもMiniPCIスロットで実装されているので、これも手に入れば別のMiniPCIにすることでアップグレードが可能だ。

 基本的にPCIスロットによる内部拡張はできず、標準でLANに対応していないのは痛いところだが、これも必要であればUSB接続LANアダプタで補える。価格の安さもあり、単なる省スペースPCやサブPCとして、あるいは初心者用の手軽な入門PCなど、いろいろな目的で使えそうだ。

 Qriumシリーズには、このほかピラミッド型の「Qrium CD663X」というモデルなどもあり、今回のモデルの売れ行き次第では、続いて登場する可能性もありそう。FlexATXの規格が登場して以来、小型でスタイリッシュなPCのブームがくるという予測もあったが、ようやく完成PCにその波がやってきたらしい。

□Qrium(Daewoo Telecom)
http://www.daewootelecom.com/products/item/itemCom.asp?from=computer&itemid=72&itemSectid=77§id=77
□Intel Developer Forum Fall 2000 Innovative PC Award Winners(Intel)
http://www.intel.co.jp/pressroom/kits/events/idf_fall_2000/inn_photo.htm

 (Daewoo Qrium CD663N)

[撮影協力:フェイスコムサテライト3号店エルプラザ]


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