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Maestro-M3i搭載のONKYO製高音質サウンドカード「SE-120PCI」が人気
オンキヨーのサウンドカードと言えば、以前からオーディオメーカーならではのこだわりを追求した貴重な国産サウンドカードとして有名。1998年発売のISA用サウンドカード「SE-50」「SE-70」も、アナログ回路の高品質設計でS/N比が高いことからパワーユーザーの間で長く人気を保ちつづけた。その後、後継となるPCIサウンドカードとしてPHILIPSのThnderbird Avengerを搭載した「SE-100PCI」が発表されたものの、これはチップの開発遅れなどから発売中止となり、新たにMaestro-M3i搭載の「SE-120PCI」が開発されたという経緯がある。「SE-120PCI」自身も、一度は2000年11月下旬発売と発表されたが、しばらくたって2001年2月上旬に延期されるという曲折を経ている。
今回の製品もアナログ回路の高品質設計をウリにした製品で、コネクタ類は全て金メッキが施され、基板上の全ての回路パターンは独自のグランド理論により、PC内部のノイズに影響を受けない“グランド電位の安定化”を実現しているという。さらにアナログ回路部とデジタル回路部とを分離した基板レイアウトの採用、同社のオーディオ製品にも使用されているオリジナル高性能コンデンサの採用など、部品の選定から配置まで音質にこだわっているというのが大きな特徴だ。なお、サウンドチップはESSのMaestro-M3iを採用し、コーデックにはSigmaTelのハイエンドチップを採用している。
インターフェイスの対応範囲が広く、メインカード側には光端子のSPDIF IN/OUTのほかLINE IN/OUTがあり、サブカード側には同軸のSPDIF IN/OUT、ミニジャックのマイク入力、GAME/MIDIポートがある。さらに、内部端子としてアナログとデジタルのCD入力、サブのマイク入力を持つ。なお、デジタルの入力サンプリングレートは32/44.1/48KHzに対応、出力は44.1/48KHzの切り替えが可能で、Dolby DigitalとDTS信号の出力も可能になっている。同梱されているソフトも高機能な国産製品で、MP3やWMAのエンコード機能を持つ音楽ファイルのデータベース管理ソフト「CarryOnMusic」と、サウンド波形編集ソフトの「DigiOnSound Light」が採用されている。
ただし、現状ではデバイスドライバの対応に制限があり、Windows 98ではデジタル入力とAC-3出力が不可、Windows 2000ではAC-3出力不可、という状況になっているので要注意(Windows Meでは制限なし)。これは今後のドライバのアップデートで解決するとのこと。
実売価格は18,400円~19,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のとこ)。価格帯から考えれば、Sound Blaster Live!の好敵手といったところか。
□SE-120PCI(オンキヨー)
http://mmc.onkyo.co.jp/news/abnews2.htm
(オンキヨー SE-120PCI) |
[撮影協力:パソコンハウス東映とコムサテライト1号店とコムサテライト3号店と秋葉館WinとT-ZONE. PC DIY SHOP]
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