|
2HD FDに32MBの書き込みが可能な新世代SuperDiskドライブ発売
「LK-RF240UZ」はUSB接続の外付けドライブで、基本的にはノートPCなどで使うことを前提に設計されている。電源はUSBポートからとり、特にACアダプタなどは必要としない。使えるメディアは720KBの2DD FD、1.44MBの2HD FD、120MBのSuperDisk、240MBのSuperDisk。ただし、本来目玉となるはずの240MBのSuperDiskは、まだメディアが単品で発売されておらず、製品にも同梱されていないため、今は事実上使えない(一部ショップが独自に添付している例はある)。いくつかのショップに聞いてみたところでは、3月上旬あたりにならないとメディアは単体で販売されないという。
ドライブは出てもメディアがない、というのは新規格ドライブの発売直後にはよくある現象だが、この製品にはそれを補って余りある、FD32MBというまったく新しい機能を持っているところが救いになっている。この機能は、1.44MBの2HD FDに対して独自の方式で32MBのデータを書き込むもので、ユーザー側はCD-Rのように専用ライティングソフトを使って指定した複数ファイルを一括転送する操作を行う。一度書きこんだメディアに追加書き込みする追記も可能だが、現時点では同梱されている専用ライティングソフトが対応しておらず、今後のバージョンアップで実現される予定になっている。FD32MBの技術的な実現方法は、2HD用の書き込みヘッドでデータを書き込む際に、幅の狭いSuperDisk用のヘッドに合わせた部分だけを残してトラックを重ね書きしていく方法で、データの読み込みはSuperDisk用ヘッドが行う。FD32MBで書いたデータはほかのドライブで読めないというのが難点だが、今や使い道のほとんどない2HDメディアを再生して有効活用する道を作った、という点では大いに評価できそうだ。
この製品の対応OSはWindows 98/Me/2000。Windows Me/2000では、標準ドライバだけでFDメディア/SuperDiskメディアの読み書きと、FD32MBメディアの読み込みが可能だ。実売価格は16,799円~16,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。そこそこ容量の大きいリムーバブルメディアとポータブルドライブを探している人には、この新世代SuperDiskドライブは最適かもしれない。
□LK-RF240UZ(松下電器産業)
http://www.pcc.panasonic.co.jp/p3/products/drive/superdisk/lkrf240uz/
(Panasonic LK-RF240UZ) |
[撮影協力:T-ZONE. PC DIY SHOPとOAシステムプラザ東京本店]
[↑前の記事]: | マルチディスプレイとD端子を標準サポートするビデオカードが発売 |
[↓次の記事]: | ネジでCPUソケットに固定できる高性能CPUクーラーが登場 |
Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.
E-Mail:akiba-pc-info@impress.co.jp
|