【 2001年2月24日号 】

引出し式の設置も可能なKINESIS製エルゴノミクスキーボードが発売

KINESIS EvolutionKINESIS Evolution
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 逆ハの字型をしたMicrosoft製のNaturalキーボードが好きだという人なら、きっとKINESIS製の「Evolution」というキーボードにも特別な興味を覚えるに違いない。ぷらっとホームが今週から販売を始めたこの製品は、操作環境の自由度や“エルゴノミクス度”の高さでは群を抜く、かなり変わった構造のキーボードだ。

 「Evolution」の基本コンセプトはNaturalキーボードと同じで、手首の曲がりに合った自然なキー配置を実現すること。メーカー側が予め決めた傾斜や角度で逆ハの字に固定されたNaturalキーボードと違うのは、中央から左右に分かれたキーボードが完全に分離し、利用者が両者の距離や角度を好きなようにコントロールできる点で、さらにこの製品が凄いのは、豊富なオプションと組み合わせることで、より自由な操作環境を構築できるところにある。

 左右に分割されたキーボードを机の上に配置して使うという利用法はもちろんのこと、オプションの台座とレールを用いることで、専用の固定器具を利用してキーボードの傾斜角度や距離をより簡単にいじれるようになり、机の下などにスライド収納することも可能になる。また、驚いたことに専用のイスまでオプションとして用意されており、キーボードを両肘掛の先端に取り付けることができる。ここまで来ると、まるでSF映画に出てくる近未来の情景を思い起こさせる、滑稽なデザインのような気もするが、エルゴノミクスの視点から徹底的に追求すると自然とこうなるのかも知れない。

 もっとも、こうした独自構造の製品は高価になる傾向があり、この製品も例外ではない。実売価格はキーボード単体が34,800円、台座とのセットが55,800円、レールと台座とのセットが66,800円となっている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。また、イスについては取り寄せになるそうで、3種類ある中でもっとも安いモデルで約7万円もするそうだ。

 高価なところが難点だが、エルゴノミクス系のキーボードにご執心な人には物欲を掻き立てられるアイテムではないだろうか。同店にはデモ機が設置されているので、試してみたい人は足を運んでみるといいだろう。なお、キーボードはタッチパッド付きの英語キーボードで、対応するインターフェイスはキーボードがPS/2とAT、タッチパッドがシリアルとPS/2となっている。同店では以前からKINESIS製キーボードを多数扱っており、現在もいくつかの製品を販売中なので、これらも要チェックだ。

□Evolution Keyboard Family(Kinesis)
http://www.kinesis-ergo.com/evolution.htm

 (KINESIS Evolution)

[撮影協力:ぷらっとホーム]


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