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microATXのPentium 4用マザー「P4T-M」が登場、ケース発売も間近
チップセットはi850でオンボードデバイスとしてRealtek RTL8139Cを搭載し、10/100Base-TXのLANに標準で対応する。もちろん、AC'97コーデックによるサウンド機能も搭載している。また、IEEE-1394に対応するための空きパターンも用意されており、小型サイズのマザーボードながら、技術的には、より機能を集積した製品に仕立てることも可能なようだ。
先行発売されたATXバージョンの「P4T」と同様、CPUクーラーの固定用穴を備えた金属板「Baseboard」が付属しているため、これをマザーボードの裏側に取り付けることで、Pentium 4対応PCケースでなくとも従来のPCケースにそのまま取り付けられるというのも大きな特長だ。
本来なら、これで小型のPentium 4対応PCが自作できる!と喜びたいところだが、現時点ではすぐに自作PC用としては有効に使えないというのが実際のところ。なにしろ、ただでさえ消費電力が大きく、専用ATX12Vコネクタ付きの対応電源を推奨するPentium 4には、現時点で実際に購入可能な電源やPCケースの選択肢は少なく、microATXに絞ってしまうと何一つ製品が存在しない。microATXのマザーボードはATXケースにも設置することができるため、現状でまったく使えないわけではないが、これでは単なるPCIスロットの少ない(拡張性の低い)Pentium 4用マザーボードでしかなく、なかなか使い道が難しい。
今のところPentium 4に対応したmicro ATXケースとしては、Pentium 4対応300W電源を搭載するINWINの「IW-V700F-S」という製品が発売予定になっているが、発売時期は3月初旬から中旬となっている。「P4T-M/LAN」の本領を発揮するには、こうしたケースの登場が不可欠。小さいPentium 4搭載PCを自作したいという人は、あともう少待たなければならないようだ。
(ASUS P4T-M/LAN) |
[撮影協力:高速電脳とPCiN秋葉原とエム・コーポレーション]
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