|
AOpenから関西弁と関東弁でしゃべるマザーボードが登場
「AX3S Pro II」は、その名のとおり2000年7月に発売されたi815Eチップセット搭載Socket 370マザーボード「AX3S Pro」の2代目。1MHz単位でのFSB設定機能、0.05V単位でのCPU電圧設定機能といったオーバークロック向け仕様をそのまま受け継ぎ、さらにUSB 2.0対応をふまえた基板デザインの変更、DIMMスロットの3本から4本への増加、PCIスロットの4本から5本への増加などの改良が加えられ、さらに「なんでやねん」「ってゆうかー」などとしゃべる機能まで付け加えられている。
しゃべる機能というのは、AOpenが以前から採用しているエラー音声通知機能Dr.Voiceを国内向けにカスタマイズしたもので、起動時にメモリやCPUのエラーなどを検出すると、日本語の音声でその内容を知らせてくれる。マニュアル等には詳しいことは一切かかれていないため、エーオープンジャパンに確認したところ、エラーのパターンには7つあり、それぞれ関西弁と関東弁バージョンで次のような内容をしゃべるという。
【関西弁】 1 なんでやねんCPU 2 メモリーあかんわ 3 AGPメチャクチャまずいわ 4 ちゃうがなPCI 5 フロッピーようみてみぃ 6 なぁハードディスクどないしたん 7 ほんまかいなキーボードマウス |
【関東弁】 1 CPUダメじゃん 2 メモリーいけてない 3 AGPちょーさいてい 4 PCIむり 5 フロッピーさむい 6 ってゆうかーハードディスクドライブけんがい 7 キーボードマウスむかつく |
この音声はマザーボードに接続されたPCケース内蔵スピーカーに出力されるため、サウンド出力ポートにスピーカーなどを特別つけなくてもよい。ただし、PCケース内蔵のスピーカーは一般的にビープ音を鳴らすためだけにつくられているため、音質の面では期待できない。実際に試したところ、まったく予備知識無しに聞いた場合にはほとんど何と言っているいっているのか聞き取れないこともあり、基本的には実用というより、ちょっとした“お遊び”と考えたほうが良さそう。また、編集部で確認した限りでは、CPU/メモリ/キーボードに関するエラーのみしか音声では確認できなかった。
なお、技術的な面では、マザーボード上にUSB 2.0のコントローラーを搭載する空きパターンがあるのが気になるところ。すでにマニュアルはUSB 2.0コントローラーが載っていることを前提にした内容になっており、マニュアル上の写真にもLucent製のコントローラーがはっきり写っている。これらは、現行の製品をベースにした「AX3S PLUS II」という次期製品に搭載されるようだ。
基本仕様をしっかりおさえたうえで、ちょっと笑える要素も欲しいのなら、「AX3S Pro II」はぴったりの製品と言えそう。実売価格は15,800円~18,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ちなみに、どこのショップでも、どういうわけか関西弁バージョンのほうが1,000円ほど高い価格設定になっている。
kansai1.mp3 (約4KB / 1秒 / MP-3 なんでやねん |
|
kansai2.mp3 (約11KB / 2秒 / MP-3 ほんまかいなキーボードマウス |
|
kansai3.mp3 (約11KB / 2秒 / MP-3 メモリーあかんわ |
|
kanto1.mp3 (約11KB / 2秒 / MP-3 CPUダメじゃん |
|
kanto2.mp3 (約7KB / 1秒 / MP-3 メモリーいけてない |
|
kanto3.mp3 (約7KB / 1秒 / MP-3 キーボードマウスむかつく |
□AX3S Pro II(日本エイサー)
http://www.aopen.co.jp/products/mb/ax3sproii.htm
(AOpen AX3S Pro II) |
[撮影協力:ソフトアイランド秋葉原店]
[↑前の記事]: | GeForce3搭載ビデオカードのデモが早くもスタート、発売は3月中旬? |
[↓次の記事]: | Athlon/Duronの倍率変更を可能にするSocket A用ゲタが発売に |
Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.
E-Mail:akiba-pc-info@impress.co.jp
|