メモリ冷却用のヒートスプレッダ登場、DIMMがRIMMそっくりに

　夏本番ももう間近。これを機にPCの冷却に関してもっとも手薄な部分であるメモリの冷却に目を向けてはどうだろう。ちょうど、アキバでは今週から「MEMORY COOLING KITS」なる、ちょっとユニークな冷却アイテムが登場している。

　ThermalTakeの「MEMORY COOLING KITS」は、その名の通りメモリ用冷却ツール。ビデオカードなどのメモリチップ上に取り付ける小型の横長ヒートシンクと、RIMMに標準でついているものとほほ同様の、メモリモジュール全体を覆うヒートスプレッダがセットになっている。

　目玉はもちろんヒートスプレッダで、これはSDR SDRAMやDDR SDRAMなどを実装したDIMMに汎用で使える構造になっている。アルミ製の板2枚をDIMMの両側から挟み、これを付属のクリップで留める仕組みで、これを取り付けることによって、メモリチップの熱が表面積の大きいヒートスプレッダに伝わり、効率的に熱を逃がすことができる。ヒートスプレッダの形状がRIMMに装着されているものとほぼ同一のため、これを取り付けたDIMMは、見た目がRIMMにそっくりになる。RIMMのヒートスプレッダの多くがそうであるように、この製品もブルーに着色されているため、余計にそう見えてしまう。

　2000年8月にも、ジャパンバリューが「PM-MCC」という型番のメモリ冷却用ヒートシンクを発売して話題になったが、これは構造的にほぼ同じものとはいえ、単なる平坦なアルミ板を組み合わせただけの簡易なもので、見栄えのしないものだった。その点、「MEMORY COOLING KITS」は見栄えがよく、これをつけることでメモリが見た目に高級感さえ帯びてしまう。実のところ、この製品の一番の効果はその点にあるのかも知れないのだが…。

　1,750円～1,780円と実売価格が安いため（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）、実用目的にしろ見た目勝負のおしゃれ目的にしろ、比較的手軽に手が出せるアイテムだというのも魅力の一つ。

□MEMORY COOLING KITS（ThermalTake）
http://www.thermaltake.com/hsp001.htm
http://www.thermaltake.com/HDDR01.htm
【2000/8/5】SDRAM DIMM用のアルミ製ヒートシンクでメモリも冷却
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20000805/etc_pmmcc.html

（ThermalTake MEMORY COOLING KITS）

[撮影協力:OVERTOPとコムサテライト3号店]

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