【 2001年7月20日号 】

SETTEN No.1が小型になって「ナノカーボン」として再デビュー

ナノカーボンナノカーボン
ナノカーボンナノカーボン
ナノカーボンナノカーボン

 あの「SETTEN No.1」が小さくなって帰ってきた。

 「SETTEN No.1」と言えば、PCショップでのデビュー当時は“謎の液体”とも呼ばれ、かつてないほどの注目を集めた電気接点の改善ツール。深海サメの肝油から抽出したスクアラン・オイルに電気導通性を持つカーボン・コーテッド・ダイヤの超微粒子を溶かし込んだもので、これをコネクタなどの電気接点などに塗ることで金属面の微細な凹凸面を滑らかにし、導通効果を高めて電気的ロスを少なくするという“接点改質剤”だ。この特性によって、AV機器の世界では音がよくなる、画質がよくなるなどと評判がたち、PCの世界でも安定性の向上やオーバークロック耐性の向上などの効果があると言われて注目を集めた。

 デビュー当時の衝撃度と注目度はかなりのものだったが、そのブームも今は去ってしまった感がある。それを打ち破ろうとして登場したのが、新たに登場した「ナノカーボン」。名前こそ違うものの発売元によると、これは実は「SETTEN No.1」そのものという。何が違うのかというと、以前は5ccのビンに入って売られていたが、今回は容器が小さな0.2ccの小型円筒プラスチックケースに変わっている。これによって低価格化を実現して買いやすくなったほか、塗りすぎで効果を殺してしまう“事故”が少なくなるのだという。

 同社によると、「SETTEN No.1」を使っても効果がないと言われてしまうケースのほとんどは、利用者側の塗りすぎが原因で、それは5ccのビンと付属のブラシのセットが接着剤や絵の具のようなイメージを連想させ、たくさん塗ってしまうことが原因だったのだという。そこで、必要以上に使わないように、まずは容器を小さくして、そしてブラシの変わりに綿棒に似たフェルトスティックを同梱させ、これで塗り過ぎがおきないよう配慮したのだそうだ。

 実売価格は1,000円前後(詳細は「その他のお買い得情報」参照のこと)で、確かに試しに買ってみるという程度でも買える価格ではある。最初のデビュー時は極めて濃いマニアの間でブームを巻き起こしたものの、それで終わってしまった面もあった。しかし、これでまた幅広い層に使われる可能性が出てきたわけだ。CPUやメモリの接点部分に塗るもよし、電源コネクタやサウンド系のコネクタに使うもよし。さて、「SETTEN No.1」ブームの再来となるのかどうか。

 なお、「SETTEN No.1」というと、すぐに開発・販売元の名前として熱研の名が浮かんでくるが、今回の製品は聞きなれない東洋ドライルーブという会社から発売されている。同社によると、熱研の開発製品であることに変わりはなく、販売に関してオーディオ向けの販社があるほか、それ以外の市場向けの販社として東洋ドライルーブが受け持つ分担になっているのだという。これまでの経緯から、PCユーザーには「熱研&SETTEN No.1」という組み合わせのイメージが強いが、これからは「東洋ドライルーブ&ナノカーボン」という組み合わせで覚えるほうがよさそうだ。

 「ナノカーボン」に関しては、パッケージのデザインがPC向け、自動車用品向け、家電向けの3種類に分けて製作されているので、PCショップ以外では違うデザインのタイプを目にする可能性もある。

□東洋ドライルーブ
http://www.drilube.co.jp/lubdia/index.htm
【1999/12/11】塗るだけで性能や画質がアップする謎の液体?「SETTEN No.1」
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/991211/etc_settenno1.html

 (東洋ドライルーブ ナノカーボン)

[撮影協力:パソコンハウス東映高速電脳]


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