【 2001年8月17日号 】

100GBで初の7,200rpm高速回転HDDがWesternDigitalから登場

WD1000BBWD1000BB
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 100GBの大台に達したHDDでは初の高速7,200rpmスピンドル採用IDE HDDがWesternDigitalから登場した。型番は「WD1000BB」。先週、一部ショップでサンプル展示が行なわれていた製品で、予告どおり今週から販売が始まったもの。

 「WD1000BB」は7,200rpmのスピンドルを採用した「WD Caviar 7200 RPM」シリーズの最新モデルで、容量は100GB。100GBクラスのHDDとしてはMaxtorの「DiamondMax 536DX(4W100H6)」に続いて2製品目となるが、100GBクラスで7,200rpmのスピンドルを採用した製品としてはこの「WD1000BB」が初めてになる。

 18日(土)の時点では、同社Webサイトにスペックシートなどが掲載されていないため詳細な仕様などについては不明だが、7月11日(水)付けのプレスリリースでは「three-platter model(3プラッタモデル)」という記述があり、このことから単純計算すると1プラッタ当たりの容量は33.3GBとなる。速度面についてはプラッタの高密度化などにより、6月に登場した前モデル「WD800BB」(80GB)の内部転送速度(52.5MB/sec)を上回るスピードになっていることが考えられる。

 6月の「WD800BB」の登場時点で、それまで7,200rpmタイプでは最大容量だったIBMの「Deskstar 75GXP(DTLA-307075)」(75GB)を抜いて業界トップに踊り出たWesternDigitalだが、今回の「WD1000BB」ではその自己記録を抜き、さらに単純な容量の面でもMaxtorの100GBに並ぶかたちとなった。自作PCユーザーの注目度や人気度は一時期に比べると下がってしまった感のある同社だが、今後かつてのような人気メーカーに返り咲く可能性もありそうだ。

 「WD1000BB」はスピードこそ業界最速ではないものの、100GBという大容量に加え7,200rpmスピンドルの採用で高速性も兼ね備えたHDDとして注目の製品になるのは確実だ。実実売価格は36,400円~39,799円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□プレスリリース(Western Digital)
http://www.wdc.com/company/releases/20010711.html
□WD Caviar 7200 RPM Drives(WesternDigital)
http://www.wdc.com/products/drives/caviar7200.html
【2001/8/11】WesternDigitalから7,200rpmで100GBのHDDが近日発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010811/etc.html#wd1000bb
【2001/6/2】7,200rpmのHDDでは初の80GBモデル「WD800BB」が発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010602/etc_wd800bb.html

 (WesternDigital WD1000BB)

[撮影協力:コムサテライト2号店PS/PLAZA WAKAMATSUBLESSストレージ館エルプラザ]


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