【 2001年10月6日号 】

3GHz超をサポートした独自固定方式のSocket 478用クーラーが登場

CEP4789AL-SFCEP4789AL-SF
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 Socket 478に対応したCPUクーラー製品が徐々に増えつつある中、今週はTaisolから3GHzを超えるCPUにも対応できるという強力かつ独自の取り付け方法が特徴的なSocket 478用CPUクーラー「CEP4789AL-SF」が登場した。

 その取り付け方法とは、CPUソケット周囲にあるCPUクーラー固定用の4つの穴に、マザーボードの裏側から「CEP4789AL-SF」に付属のベース金具を装着し、そのベース金具に対してヒートシンク、ファンをマザーボードの表側から取り付けるというもので、言わばベース金具とヒートシンクでCPUとマザーボードをちょうどサンドイッチするような形になる。ベース金具にはCPUコアと同じ位置に圧力を高めるためのゴム状パーツもあり、以前の例でいえばSECC2タイプのPentium IIIなどで利用されていたCPUクーラーの固定方式に近い。

 マザーボードによってはCPUソケットの周囲に一般的なCPUクーラーを固定するためのプラスチック製アダプタがあらかじめ装着されているものがあるが、そうしたマザーボードの場合はその固定用部品をあらかじめ取り除いておく必要がある。また、ベース金具はマザーボードの裏側から装着するため、すでにPentium 4搭載PCを運用中のユーザーにとってはPCケースからマザーボードを一旦取り外さなくてはならず、この点は面倒と言えるかもしれない。

 この方式のメリットは、もともと用意されているCPUクーラー用スペースをヒートシンクが最大限利用できること。マザーボード側に標準でついている固定用のプラスチック製アダプタが使用している領域までヒートシンクを大きくすることができる。これが功を奏しているのか、実際に冷却性能は「オーバー3Gの冷却性能を堪能出来ます」と発売元が豪語しているほど。さらに、搭載ファンは3,800rpm/動作音36.5dBという静音仕様で、「CEP4789AL-SF」はスペック上からは、高い冷却性能と静音性をあわせ持ったCPUクーラーと言うことができる。

 独自の取り付け方法に手間取る場合もあるかもしれないが、オーバークロック化を目指すユーザーにとっては、その冷却能力から要注目の製品と言えるだろう。

 実売価格は6,480円~6,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□CEP4789AL-SF(エス・エヌ・イー)
http://www.sne.ab.psiweb.com/newpage59.htm

 (SNE CEP4789AL-SF)

[撮影協力:高速電脳コムサテライト1号店]


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