【 2001年11月3日号 】

キャプチャ機能内蔵のビデオカード「SPECTRA F11 PE32 C-Tune」が発売に

SPECTRA F11 PE32 C-TuneSPECTRA F11 PE32 C-Tune
SPECTRA F11 PE32 C-TuneSPECTRA F11 PE32 C-Tune
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 カノープスからビデオチップにGeForce2 MX400を搭載したキャプチャ機能付きビデオカード「SPECTRA F11 PE32 C-Tune」が登場した。同社のキャプチャ機能付きビデオカードとしては、ビデオチップにRIVA128を搭載した「PWR128P GTV」以来、実に3年半ぶりの新製品だ。実売価格は29,500円~39,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「SPECTRA F11 PE32 C-Tune」はその製品名からも分かるとおり、同社のGeForce2 MX400を搭載ビデオカードの「SPECTRA F11 PE32」をベースに、SPECTRAシリーズオプションであるSSHモジュールの新製品「SSH Type-C」を搭載し、標準でビデオキャプチャ機能を持たせたものだ。ビデオチップのほか、ビデオメモリに32MBのSDRAMを搭載している点も「SPECTRA F11 PE32」と同様で、ビデオカードとしての機能や性能に変わりはない。

 ビデオキャプチャ機能は、AVIキャプチャに「MEDIACRUISE」を、MPEG-1/2キャプチャに「WinCoder」をそれぞれ使用するというソフトエンコードタイプで、キャプチャ可能な画面サイズはいずれのフォーマットも最大640ドット×480ドットとなっている。さらにMPEG-2ファイルの編集も可能なマルチフォーマットビデオ編集ソフト「WinProducer」が付属し、このパッケージのみの購入でキャプチャ、編集、出力という一通りの作業が行なえるようになっているのはありがたいところ。決してハイエンドなキャプチャ環境ではないが、ビデオカードに付加されている機能と考えれば十分と言えるレベルだろう。

 そして、ビデオカードにキャプチャ機能を搭載することでPCIスロットの節約につながるという副次的な効果も生み出している。カードサイズはLowProfileタイプではないが、長さは175mmと標準的なものなので、キャプチャ機能付きの小型PCを自作したいといった場面にも活用できそうだ。

 ちなみに「SPECTRA F11 PE32 C-Tune」が装備している入出力コネクタは、VGA出力のほか映像入力用のS-Video/コンポジット入力コネクタで、オーディオのキャプチャには別途サウンドカードが必要になるという点を覚えておいたほうがよいだろう。

 なお、SSHモジュールの「SSH Type-C」は単品でも発売されており、実売価格は12,999円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。すでにSPECTRAシリーズのビデオカードを持っているという人はこの「SSH Type-C」を購入することで「SPECTRA F11 PE32 C-Tune」と同等のキャプチャ環境を入手することができる。さらに、12月には外付けタイプのTVチューナーユニット「TV Tuner Unit(仮称)」の発売が予定されている。SPECTRAシリーズのユーザーでTVキャプチャ環境が欲しいと思っている人はもう少しの辛抱だ。

□SPECTRA F11 PE32 C-Tune(カノープス)
http://www.canopus.co.jp/catalog/spf11/spf11pe32c_index.htm
□SSH Type-C(カノープス)
http://www.canopus.co.jp/catalog/sp-op/ssh-c.htm
□ニュースリリース(カノープス)
http://www.canopus.co.jp/press/2001/spectra_f11_pe32_c-tune.htm

 (カノープス SPECTRA F11 PE32 C-Tune)

[撮影協力:TSUKUMO eX.コムサテライト1号店]


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