DDR333ことPC2700規格のDDR SDRAM DIMMが一部ショップに出回る

　またアキバに新たな規格のメモリが出回り始めた。今度はDDR333とも呼ばれる最新のPC 2700 DDR SDRAMで、Nanya製チップの載ったDIMMが一部ショップに入荷している。このメモリは、文字通り333MHz（166MHzのDDR）で動作し、2.7GB/sのデータ転送帯域を持つ最新規格のDDR SDRAMだ。

　出回りはじめたのは、NanyaのDDR SDRAMチップを搭載したITCブランドのDDR SDRAM DIMM。容量は256MB。ITCと言えば、金色基板の珍しいSDDR SDRAM DIMMや赤基板のSDR SDRAM DIMMを国内に出荷している代理店として知られている。チップ上の型番は「NT5DS16M8AT-6」というもので、これをNanyaの製品情報と照らしあわせてみると、チップの能力はDDR333 SDRAM/CAS Latency=2.5/Clock=166MHzということがわかる。なお、このチップをPC2100（133MHzのDDR）として利用した場合は、CAS Latencyは2で動作する。

　ITCによると「チップ自身はDDR333対応としてSiSとVIAのバリデーションに通っているものの、モジュール（DIMM）としてはまだ通っていない」とのこと。高速電脳ではElite日本法人の日本エリートグループからSiS645チップセット搭載マザーボード「P4S5A」のサンプルを借りて確かめたところ、実際に動作はしたものの、BIOSが原因とみられる問題からPC2100としてしか認識されなかったとのことで、日本エリートグループは「早急に本社へ確認する」としているという。

　今週から並行輸入品の「P4S5A」も発売になっているものの、状況からするとDDR333/PC2700 DDR SDRAMはまだ動作しない可能性もあるため、今は高速なPC2100 DDR SDRAMとして使うしかないのかも知れない。高速電脳では日本法人経由で17日(土)近辺にEliteの「P4S5A」が入荷する見込みで、このほかコムサテライト3号店も来週中に入荷予定とのことなので、これらの製品が対応していることを期待したいところだ。ひとまず、これをあてにして先にDDR333/PC2700 DDR SDRAMを手にいれておくというのはありだろう。

　実売価格は12,800円～14,980円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。

□NT5DS16M8AT-6（Nanya Technology）
http://www.nanya.com/e-htm/page3/data/DDR333-128.pdf
□P4S5A（Elitegroup Computer Systems）
http://www.ecs.com.tw/products/p4s5a.htm
【2001/4/14】「金」印のメモリチップと金色基板の珍しい高速SDRAMが出回る
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010414/etc_kinpo.html
【2001/7/28】次は何色？黒に続いて赤と青の基板を使用したメモリが発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010728/etc_memoryrb.html

（PC2700 DDR SDRAM）

[撮影協力:高速電脳とコムサテライト3号店とTWO-TOP秋葉原1号店]

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