【 2001年11月3日号 】

さとう珠緒の声で喋るPentium4用マザー「AX4BS PRO まいえんじぇる」発売
「おそい~ずっと珠緒待ったんだから~」、起動時には顔写真も

パッケージ黒いマザーボード
【パッケージ】【黒いマザーボード】
起動画面あぁっ珠緒さまっ
【起動画面】【あぁっ珠緒さまっ】
さぁ!取り調べよシルク印刷
【さぁ!取り調べよ】【シルク印刷】
ユーザーズガイド喋るマザーの決定版?
【ユーザーズガイド】【喋るマザーの決定版?】

 9月上旬にAOpenが“史上初のタレントマザー”として発表した、さとう珠緒の声で喋ってくれる機能を持つ「AX4BS PRO まいえんじぇる」がようやくアキバに登場した。当初は10月中旬の発売を予定していたこの製品、9月の中旬から下旬にかけて開催されたWORLD PC EXPO 2001でもサンプル品が展示されていたことから、予定通りの発売スケジュールになるかと思われたが、結局11月までずれ込んでの登場となった。

さとう珠緒の声と顔を内蔵

 さて、この「AX4BS PRO まいえんじぇる」、すでに発表当時から大きな話題になっていたこともあり、だいたいどういう製品かはお分かりだろう。これは同社のi845チップセット搭載Socket 478対応マザーボード「AX4BS Pro」に、さとう珠緒のオリジナル音声を内蔵したという限定バージョンの製品だ。

 AOpenのマザーボードには、エラー発生時に音声でその内容を伝える「Dr. Voice」という独自機能を備えたものがあるが、「AX4BS PRO まいえんじぇる」はそのDr. Voiceの音声にさとう珠緒のオリジナル音声を搭載している。過去にも同社からは「CPUダメじゃん」「メモリーいけてない」などの音声を搭載した「AX3S Pro II(関東編)」や、「なんでやねんCPU」「メモリーあかんわ」といった音声の「AX3S Pro II(関西編)」が発売されており、Dr. Voiceの音声バリエーションの豊富さは同社のお家芸といったところだ。

音声クオリティはいまいち?

 今回「AX4BS PRO まいえんじぇる」には、“ラブリーえんじぇる”と“ポリスえんじぇる”の2タイプが用意されており、それぞれで異なったセリフが用意されている。一例を挙げると、起動音は“ラブリーえんじぇる”の場合が「おそい~ずっと珠緒待ったんだから~」、“ポリスえんじぇる”の場合が「ピーポーピーポー、ほら、わるものは逮捕しちゃうぞ」といった具合だ。マシンの起動時には、さとう珠緒のフルカラー写真が必ず全画面に表示されるという機能もある。ファンにはたまらない仕様かもしれないが、そうでもなければ、ちょっと気恥ずかしいほどの凝りようだ。

 エラー時に喋る言葉は、“ラブリーえんじぇる”では「AGP信じられなぁーい」「キーボード、マウス あちゃー」「メモリ さよなら」、“ポリスえんじぇる”では「AGPいないよ」「キーボード、マウスだよ」「メモリたしかめて」など。ただし、音声はサウンド出力からではなく、ビープ音用のスピーカーを通して出力されるため、音声のクオリティはかなり低く、スピーカによってはほとんど何を言っているのか聞き取れないケースもあるので、過度な期待はしないほうがいい。あるいは、自分でビープ音用のスピーカーをなるべくいいものにとりかえるというのもいいかもしれない。

マニア向け機能も充実

 製品は、厚手のクリアファイルのような珍しい半透明プラスチックパッケージに収められ、表面にはさとう珠緒の写真が貼られていることもあって、数多くの製品が並ぶ店頭でも一際目立った存在。ショップに足を運べばすぐにみつけることができるはずだ。

 マザーボード自体の外観はというと、AOpen得意の黒基板を採用したシックな雰囲気のもので、同梱のケーブル類も黒で統一されている。とても女の子の声が出てくるユニークな製品には見えないが、しっかりマザーボード表面には「ラブリーえんじぇる」「ポリスえんじぇる」というシルク印刷もあり、このミスマッチなところがなんとも妙な雰囲気を醸し出している。また、同梱品として、さとう珠緒のイメージイラスト付きマニュアルやCD-RWメディアもついているのも見逃せない。

 ベースとなっているマザーボードは「AX4BS Pro」と同様に、BIOS上からCPUバスクロックを最大992MHzまで設定できたり(FSBを1MHz刻みで最大248MHzまで設定可能)、コア電圧を1.10V~1.85Vの範囲で調整できたり、コアユーザー向けの機能を持ち、単なる「イロモノ」で終わっていないのはさすがといったところ。

限定2,000枚なので入手は早めに

 さとう珠緒ファンはぜひ押さえておきたい製品だが、それ以外のユーザーからもユニークさとマニア向け機能をあわせ持ったマザーボードとして注目される製品になりそうだ。ただし、各モデル限定2,000枚の製品なので、欲しい人は早めに入手したほうがいいだろう。

 実売価格は20,800円~24,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□AX4BS PRO まいえんじぇる(エーオープンジャパン)
http://www.aopen.co.jp/company/news/2001/ax4bsmy.htm
【2001/10/13】FSBを1GHz近くまで設定可能なSocket 478マザー登場、AOpenから
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20011013/etc_ax4bspro.html
【2001/3/3】AOpenから関西弁と関東弁でしゃべるマザーボードが登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010303/etc_ax3spii.html

 (AOpen AX4BS PRO まいえんじぇる)

[撮影協力:エルプラザパソコンハウス東映俺コンハウス高速電脳]


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