【 2001年11月10日号 】

USB 2.0に対応した初めてのUSB Hubが発売に、ポート数は4つ

USB 2.0対応HubUSB 2.0対応Hub
USB 2.0対応HubUSB 2.0対応Hub
USB 2.0対応HubUSB 2.0対応Hub

 USB 2.0に対応したHubがようやく店頭に並び始めた。USB 2.0対応PCIカードが単体発売されてから半年が経過、各周辺機メーカーから対応デバイスが続々と発売される中、複数のデバイスを接続するためのHubが今になってやっと登場したことになる。製品は、Justyブランドのトライコーポレーションから発売になった4ポートの「UHB-042-VI」(本体色バイオレット)と「UHB-042-SV」(本体色シルバー)、さらに、ELECOMブランドの同じく4ポートの「U2H-C4SID」(本体色インディゴ)、「U2H-C4SGT」(本体色グラファイト)。

 いずれの製品も見た目はごく普通のUSB Hubでしかないが、「UHB-042-VI」「UHB-042-SV」を分解してみると、内部にUSB 2.0対応HubコントローラーのNEC製μPD720110Aを搭載しており、これでUSB 2.0で規定されたHigh Speed(最大480Mbps)モードのデータ転送に対応していることが確認できる。もちろん、従来のUSB 1.1にも対応しているから、特に規格を意識することなく各種のUSBデバイスをつないで使えるわけだ。内部はUSBコネクタつきの基板が1枚あるだけのシンプルなもの。基板中央にコントローラーが搭載され、その周囲にコンデンサなどの電子部品がついている。なお、基板上にはATENというシルク印刷があることから、「UHB-042-VI」「UHB-042-SV」に関しては台湾ATEN InternationalのOEM品のようだ。同社のWebには製品情報としてJustyブランドの製品とまったく同じ仕様の「UH-204」が掲載されている。

 JustyとELECOMの両製品ともHub単体の機能としては特にユニークなものはなく、USB 2.0もしくはUSB 1.1のデバイスを識別するための表示なども行わない。また、いずれの製品も付属のACアダプタで給電して動作させるセルフパワード専用タイプとなっており、単独では動作しないので要注意だ。さらにUSB 2.0対応のHubに関するデバイスドライバも同梱されていないので、インターフェイスカードなどに同梱されているUSB 2.0対応のHub用デバイスドライバを別途用意する必要があるので、この点もよく頭に入れておく必要がある(インターフェイスカードにHub用デバイスドライバが入っていないケースもある)。

 デバイスドライバに関する不安はあるものの、USB 2.0デバイスを複数利用したいという人には必須のアイテムには違いないだろう。実売価格は「UHB-042-VI」「UHB-042-SV」が5,980円~6,980円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、「U2H-C4SID」「U2H-C4SGT」が6,979円~6,980(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

□UHB-042-VI/UHB-042-SV(トライコーポレーション)
http://www.justy.co.jp/search.asp?num=UHB-042-VI
http://www.justy.co.jp/search.asp?num=UHB-042-SV
□USB2.0デバイス情報(エレコム)
http://www.elecom.co.jp/support/peripheral/info/usb2/usb2info.html
□μPD720110A(日本電気)
http://www.ic.nec.co.jp/japanese/system/usb/product/upd720110.html
□UH-204/UH-214/UH-244(ATEN Internatuional)
http://www.aten.com.tw/jp/products/uh204.htm

 (Justy UHB-042VI/USB-042SV)
 (ELECOM U2H-C4SID/U2H-C4SGT)

[撮影協力:コムサテライト3号店CUSTOMTSUKUMO eX.]


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