先週、一部のショップのみで並行輸入のバルク品として販売されたMicrostar製nForceチップセット搭載マザーボード「K7N420 Pro」の国内向けパッケージ品がアキバに出回り始めた。バルク品では国内でのサポートに限定条件がついていたが、国内パッケージ品は日本法人経由から流通した製品のため、通常の国内サポートがうけられる。マザーボードの基板自体はバルク品とまったく同じで、リビジョンも同じ「1.0」。同梱品としてUSB用ブラケットが2つ付属している点がバルク品とは違い、合計6つのUSBポートが使用可能になっている。ただし、マニュアルは国内向けパッケージ品でも英語版のままなので要注意だ。一部ショップの取り扱いに限られていたバルク品と違い、国内向けパッケージ品は今後も多数のショップが扱うことになるため、入手性の点でも安心できそうだ。実売価格は22,800円~25,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、StormではWindows Meをインストールした環境で、同製品のデモを実施中だ。
□K7N420 Pro(http://www.msi.com.tw/products/mainboard/mainboard.php?model=MS-6373) |
いまだIntelとのライセンス問題がくすぶり続けているVIAのApollo P4X266チップセットだが、そうした状況をよそに今週も新製品が登場している。登場したのはATXフォームファクタのShuttle製Apollo P4X266搭載Socket 478マザーボード「AV41」で、特徴はSDR SDRAMのみに対応することで価格をかなり安く抑えている点だ。DDR SDRAMが使用できないためパフォーマンス的には当然劣ることになるが、実売価格が11,780円~13,800円という、Socket 478マザーボードとは思えない価格は何よりの魅力だ(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。電源コネクタも20ピンのATX電源コネクタを備えるのみなので、PCケースも従来のATX電源ユニットを搭載したものが流用可能と、安価でPentium 4搭載PCを自作したいという人にはまさにうってつけの製品と言える。なお、Apollo P4X266を搭載したSocket 478マザーボードでSDR SDRAMのみに対応するのはこの製品が初めてだが、Socket 423マザーボードではEliteの「P4VXAS」やTotemの「TM-VP4L」がすでに登場している。 □AV41(http://www.spacewalker.com/english/mainboard_detail_info.asp?number=163) |
そろそろApollo P4X266チップセットがブレイクする兆しが見えてきたというべきなのか、今週はShuttleのSDR SDRAM専用「AV40」のほかに、メジャーなメーカーからDDR SDRAMに対応したApollo P4X266搭載Socket 478マザーボードが複数登場している。ひとつは、2週前に登場したVIA純正マザーボード「PE11-S」に10Base-T/100Base-TX LANインターフェイスを追加した「PE11-L」で、実売価格は約11,999円~16,799円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。また、注目すべきはTyanからも「Trinity 510(S2266)」という製品が登場していることで、品質や機能性を重視するサーバー向けマザーボードメーカーからの製品としてはこれが初めての例になる。Pentium 4用の4ピン電源コネクタATX12Vがなくても使えるという特徴もあり、USER'S SIDE本店では現在計1GBのDDR SDRAMを搭載した状態でデモを実施中だ。実売価格は16,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。ゆっくりとしたペースながら、Apollo P4X266を搭載した製品が徐々に増えており、じきにメジャーなマザーボードメーカーから続々と製品が出てくる可能性もありそうだ。 □Trinity 510(http://www.tyan.com/products/html/trinity510.html) |
小型でかつデザイン性やメンテナンス性に優れるということで人気の星野金属製キューブ型PC自作キット「Pandora」に、今週は新しい本体カラーのモデルが登場している。新モデルはグランブルーメタリック(P140 GBM)、グランルージュメタリック(P150 GRM)、パールマイカ(P160 PM)の3モデル。すでに発売されているシルバー(P120S)とガンメタリック(P130G)とはカラーリングが異なるほか、搭載マザーボードがFREETECHの「P6F209」からShuttle製「FV24」に変更されているという特徴もある(ちなみにFV24は小型PC自作キットの「CUBE-24」などでも採用)。主な機能的な違いはテレビ出力機能が追加されている点で、VGA/サウンド機能や10Base-T/100Base-TX対応LAN、IEEE-1394インターフェイスなどを備えるのは従来どおり。機能的に大きな違いがないとはいえ、デザインが人気要素の1つを担っている小型PCケース製品だけに、今回のカラーバリエーション追加によってPandoraがさらに注目を集めることになりそうだ。実売価格は37,799円~38,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。なお、コムサテライト3号店によれば、FV24を採用したシルバー(P100 S)とガンメタリック(P110 G)も近日入荷する予定とのこと。 □Pandora(http://www.soldam.co.jp/barebone/pandora/index.html) |
またしてもブームを呼びそうな小型キューブ型PCが近日発売になる。今度は星野金属が「Pandora」に続く自作PCキットとして発売する新製品で、名前を「Polo」という。これは「Pandora」をさらに小さくしたモデルで、5インチベイを2つから1つに減らして背を低くし、幅を少し縮めたイメージのモデルで、外形寸法は150mm×185mm×268mmになっている。本体が小さくなっているというほかに、今度は搭載しているSocket 370マザーボードがFreetechのP6F135というTualatin対応のものになっているのも特徴の一つ。チップセットはi815Eチップセットを搭載。これでCPUもSocet 370用のものなら制限なしで自由に選べるというわけだ。モデルは、ボディの色がパールマイカの「P200」、ホワイパールマイカの「P210」、シルバーの「P220」という3種類がある。現在、TSUKUMO eX.で「P200」をサンプル展示中で、同店によると29日(木)発売で予価は44,800円とのこと。星野金属製品の販売会社であるソルダムではWeb上で先行予約販売を受付中で、詳細な仕様も公開中なので、気になる人はここでチェックしてみるといい。 □Polo(http://www.soldam.co.jp/barebone/polo/) |
WesternDigitalの「WD1200BB」に続いて、Maxtorから120GBの大容量HDDが発売になった。製品は、以前から複数のショップが入荷予定を明らかにしていたDiamondMAX D540Xシリーズの「4G120J6」。容量が同じとはいえ、7,200rpmでUltra ATA/100対応の「WD1200BB」とはスペックが一部異なり、スピンドルは5,400rpmでインターフェイスは最新のUltra ATA/133に対応している。内部データ転送速度は43.4MB/sと「WD1200BB」の65.6MB/sに比べると劣るが、Maxtorの製品らしく価格が安いのが魅力だ。「WD1200BB」が平均で41,000円程度の実売価格なのに対し、「4G120J6」は29,799円~33,800円と格段に手軽になっている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。スピードよりも容量や価格を重視するなら、Maxtor製を選ぶといいだろう。ただし、まだ在庫ショップが少ないため、しばらくはショップを探し回る手間が必要かもしれない。なお、同シリーズの160GBモデルについては、現時点で具体的な入荷予定日が確定しているショップはまだない。 □DiamondMAX D540X(http://www.maxtor.com/products/DiamondMax/diamondmax/default.htm#D540X133) |
大容量の40GBプラッタを採用したHDDに意外な新顔が登場している。すでに40GBプラッタ採用HDDはIBMを除くメジャーなHDDメーカーから出揃っている状態だが、今週はHDDメーカーとしてはマイナーなSamsungからも製品がデビューしている。製品はSpinPoint V40シリーズの80GBモデル「SV8004H」。ほかのスペックは標準的で、スピンドルは5,400rpm、バッファは2MB、平均シークタイムは8.9ms、インターフェイスはUltra ATA/100対応、内部データ転送速度は約55.3MB/sとなっている。現時点でもっとも魅力的な部分は価格で、同スペックの他社製品と比べると安価な15,980円~16,700円という値がついている(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。店頭でも「安い80GB!! 80GBがこの価格!?買わないと!!」と大きくコストパフォーマンスの高さをアピール中だ。HDDのメーカーにこだわりがなく、とにかく安くて大容量でそこそこのスピードが欲しいという人にはかなり魅力的な製品と言えそうだ。 □SV8004H(http://www.samsungelectronics.com/hdd/sv8004h.html) |
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