【 2001年12月8日号 】

銀色基板採用のビデオカードが登場、見た目以外にも効果アリ?

Millennium Silver GF-TiMillennium Silver GF-Ti
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Millennium Silver GF-TiMillennium Silver GF-Ti

 暮れも押し迫ったこの時期に、また妙なビデオカードが突然姿を現した。ここしばらく続いている色で差別化をはかろうとするPCパーツマーケットの象徴というべきなのか、なんと今度は全身が銀色のビデオカードが発売になったのだ。TRIPLEXというメーカーの製品で、その名も「Millennium Silver GF-Ti」という。

 搭載しているビデオチップはGeForce2 Ti、メモリはDDR SDRAMが64MB。本来、ビデオカードの基本スペックとしては、もはやこれ以外に言うべきところはないのだが、この製品の特徴はちょっと違うところにある。それは基板全面が鈍い銀色をしているということ。基板の色に関しては、これまでもマザーボードを中心に黒や赤や青など様々な例があったが、銀色というのは初めて。同社もマニュアルで「The world's first Silver PCB」と大きくアピールしているほど。とにかく基板の表面も裏面も銀色で、見た目のインパクトはかなり強烈だ。

 関係者の話によると、メーカー側は基板上の配線素材にも銀を混合していると説明しているという。基板も配線も全て銀にすることについて、メーカー側は見た目以外のメリットとして、マニュアルに「高い安定性」「高い耐熱性」「長寿命」などを実現したと記している。さらに「銅配線の基板よりも伝導性が高く、パフォーマンスも改善している」といった記述もあり、ベンチマークの結果にも影響しているともとれる内容は気になるところ。

 最近のビデオカードはどのメーカーから出てきても、基本スペック部分がどれも均質化していて金太郎飴のような状態。もはやこうなると、こうしたエキセントリックな工夫で差別化をはかるしかないのかも知れない。

 本当に性能的なメリットがあるかどうか疑問はあるが、この製品に関しては、ほかにないユニークな色をしているという点で確かに存在価値はありそうだ。実売価格も15,800円と(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)、他のGeForce2 Ti搭載ビデオカードと大差はないので、話のタネに買ってみるというのもアリだろう。

 ちなみにTRIPLEXのWebサイトにると、ビデオチップにGeForce2 MX400やGeForce2 MX200を搭載したモデルや、銀色基板のサウンドカードといった製品の情報も掲載されており、今回の製品の評判次第では、これらの製品もアキバに姿を現す可能性がありそう。

□TRIPLEX
http://www.triplex.com.tw/
http://www.triplex.com.tw/BIG_WEB/pdata.php?id=1600011&dt=spc

 (TRIPLEX Millennium Silver GF-Ti)

[撮影協力:TWO-TOP秋葉原1号店]


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