【 2001年12月28日号 】

キューブ系最小の超小型自作PCキット「phrase」が星野金属から発売に

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 “Pandoraよりも小さい超小型自作PCキット”として登場した星野金属の「Polo」に続き、なんと今度はその「Polo」よりもさらに小さいという、キューブ系では最小の超小型自作PCキット「phrase(フレイズ)」がデビューを飾った。いつもの通り、開発は星野金属で、販売元はソルダムとなっている。

 「phrase」の本体サイズは幅185mm×高さ122mm×奥行き264mmと、コンパクトさでは「Polo」(幅185mm×高さ150mm×奥行き268mm)をも上回る。これは、ノートPCなどで使われる薄型タイプの光学ドライブとFDDをはじめから搭載し、汎用の5インチベイと3.5インチベイを排除したためで、「Polo」に比べて高さを約30mmほど低くすることに成功している。

 マザーボードはTualatinコアCPUに対応したShuttle製Socket 370マザーボード「FV24」(Version 3.0)を採用、最小の超小型自作PCキットながら、搭載できるCPUの自由度は大きい。電源ユニットはSFXタイプの90Wという容量の小さいものを採用しているが、拡張性の高くない「phrase」だけに、電源容量が不足するような心配はまずないだろう。逆に、省電力ファイルサーバーといった用途にはうってつけと言える。

 拡張性についてはケース内部はPCIスロット×1と、3.5インチシャドウベイ×1を備えるにとどまっているが、フロントパネルのUSBポート、IEEE-1394ポート、オーディオコネクタ(LINE-OUT、MIC)をはじめ、本体背面にもVGA出力、10Base-T/100Base-TX対応LAN、S-Video出力などの豊富なコネクタ群を備え、先行してデビューした「Pandora」「Polo」と同じ豊富さを誇る。

 「phrase」のラインナップは、光学ドライブに8倍速CD-R/RW/8倍速DVD-ROMコンボドライブを搭載したP300C SM(シルバーメタリック)、P310C BM(ブラックメタリック)と、同じく8倍速DVD-ROMドライブを搭載したP320D SM(シルバーメタリック)、P330D BM(ブラックメタリック)の計4モデル。実売価格はコンボドライブ搭載モデルが86,780円~86,800円、DVD-ROMドライブ搭載モデルが78,799円~78,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 3.5インチHDD以外は汎用のドライブが使えないというデメリットはあるが、とにかく省スペースにこだわった小型PCを自作したいという人にはおすすめの製品と言える。

□phrase(ソルダム)
http://www.soldam.co.jp/barebone/phrase/index.html
【2001/12/8】Pandoraよりさらに小さい超小型自作PCキット「Polo」がデビュー
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20011208/polo.html

 (星野金属 phrase)

[撮影協力:TSUKUMO eX.ソフマップ1号店 Chicago パソコン・デジタル館]


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