Pandoraよりさらに小さい超小型自作PCキット「Polo」がデビュー
i815EG B-Step搭載でTualatinコアに対応、色は3色
【色は3色】 | 【フロントパネル】 |
【内部構造】 | 【大きさ比較】 |
【背面】 | 【Polo入荷しました】 |
【同梱CPUクーラー】 | 【ポスター】 |
毎週のように新製品が登場し、相変わらず高い人気を保ちつづけているキューブ系小型PCケース採用の自作PCキットだが、今週は「Pandora」でおなじみの星野金属から、「Pandora」よりさらに小型化された自作PCキット「Polo」が発売となっている。
先にデビューした「Pandora」はキューブ系小型PCケースのブームに火をつけた「CUBE-24」と比較して二周りほど大きかったため、ドライブベイの数よりサイズ優先という人には魅力が薄かったかもしれないが、「Pandora」の弟分である「Polo」は「CUBE-24」とほぼ同等の大きさ。このサイズでは珍しいTualatinコアCPU対応ということもあって、また大ヒット商品になる可能性が高そうだ。
●Tualatin対応でCPUの選択肢は広い
透明アクリル板が取り付けられたフロントパネルや光沢のあるカラーリングなど、本体の質感は「Pandora」のそれを受け継いでおり、幅、高さ、奥行きのそれぞれが225mmのキューブ型だった「Pandora」に比べ、幅185mm×高さ150mm×奥行き268mmとかなり小型になった「Polo」は、まさにPandoraの弟分といったところ。小型化のため5インチベイは1基に減ってしまったが、3.5インチベイとHDD用の3.5インチシャドウベイを1基ずつ備える点は変わらず、このサイズのPCケースとしては必要十分と言えるだろう。
そして、「Polo」の機能部分で最大の特徴と言えるのが、TualatinコアCPU対応のBステップ版i815EGチップセットを搭載したFreetech製Socket 370マザーボード「P6F135」を採用している点。ブックサイズ型なども含め、小型自作PCキットの多くがTualatin非対応という状況の中、TualatinコアCPUが搭載可能な自作PCキットが登場したことは非常に意味があると言える。非Tualatinコアを採用した旧型Pentium III/Celeronの入手は日増しに困難になってきており、CPUの選択肢が最新のコアにまで広がって環境構築の敷居が低くなることは、多くの人に歓迎されるに違いない。ちなみに販売会社のソルダムによれば、「P6F135」の初回ロット2,000枚はすべて「Polo」シリーズ向けに最優先で供給されるとのことで、Tualatin対応の小型自作PCキットは「Polo」だけ、という状況がしばらく続くことになるのかもしれない。
●機能豊富でメンテナンス性も確保
もちろん、VGA/サウンド機能のほか10Base-T/100Base-TX対応LANやIEEE-1394といった豊富なインターフェイスを備えるのも「P6F135」の特徴のひとつ。これらのコネクタには「Polo」本体の背面からアクセスできるほか、フロントパネルにもUSBポート、オーディオコネクタ(LINE-OUT、MIC)、IEEE-1394ポートが用意されている。
「P6F135」が唯一備える拡張スロットのPCIスロットを無駄なくいかせるライザーカードや、着脱作業が楽に行なえる引き出し式のHDD用3.5インチシャドウベイを備えるなど、拡張性やメンテナンス性への配慮も「Polo」は忘れてはいない。
ただしPCIスロットについては、拡張カードとFDD、FDDケーブルが互いに干渉するため、搭載できる拡張カードの長さは135mmまでとしている点は覚えておいたほうがよいだろう。また、専用の薄型CPUクーラーが付属していることから、Celeron 1.1GHzなどのリテールパッケージに付属するような巨大なCPUクーラーは利用できない可能性もある。手持ちのCPUクーラーが搭載できるかどうかが不安という人は、Webサイトの製品情報や店頭の展示品などを事前に確認しておきたいところだ。
●実売価格は45,000円前後
カラーリングは、パールマイカ(P200 PM)、ホワイトパールマイカ(P210 WPM)、シルバー(P220 S)の3色で、実売価格はP200 PMとP210 WPMが44,799円~44,800円、P220 Sが43,800円~44,799円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)となっている。「Pandora」よりも高い価格設定になっており割高感は否めないが、独特の高級感あふれる小型PCケースとTualatinコアCPU対応マザーボードの「P6F135」という組み合わせは、それをも帳消しにする魅力があると言えそう。
とにかく小さくて質感が高く、そして機能性の高い小型PCという点では、今はこの「Polo」が一番の注目株。これでキューブ系小型PCのブームがまたさらに過熱するかもしれない。
なお、マザーボードをTualatinコアCPU非対応のShuttle製「FV24」に変更した限定廉価モデルの「Polo C」も下位モデルとしてラインナップされている。店頭には並んでいないが、ソルダムのWebサイトでは限定100台で予約受け付けがすでに始まっており、直販価格はパールマイカ(P202 PM)とホワイトパールマイカ(P212 WPM)が35,800円、シルバー(P222 S)が34,800円となっている。
また、「Polo」シリーズにCPUやメモリ、HDDなどを搭載し、Windows XPをプリインストールしたコンプリートPCモデルも用意されており、こちらもソルダムのWebサイトからの注文が可能だ。価格は118,400円~(搭載するCPUなどの種類によって価格が異なる)となっている。
□Polo(ソルダム)
http://www.soldam.co.jp/barebone/polo/index.html
□Polo C(ソルダム)
http://www.soldam.co.jp/barebone/polo_c/index.html
□P6F135(Freetech)
http://www.freetech.com/u.s.a/1product-2-p6f135.htm
【2001/10/27】ハイクオリティな国産キューブ型自作PCキット「Pandora」が発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20011027/etc_pandora.html
【2001/9/22】SCSIケースサイズの超小型FlexATX自作PCキット「CUBE-24」発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20010922/cube24.html
(星野金属工業 Poloシリーズ) |
[撮影協力:ソフマップ1号店 Chicago パソコン・デジタル館とT-ZONE. PC DIY SHOPとツクモParts王国とTSUKUMO eX.]
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