【 2002年2月23日号 】

アイ・オー・データから汎用の54Mbps対応無線LANルータが発売に
汎用で使える製品としては初、PCカードも同時発売

WN-A54/BBRWN-A54/PCM
【WN-A54/BBR】【WN-A54/PCM】
IEEE 802.11a準拠ソニーPCWA-A500
【IEEE 802.11a準拠】【ソニーPCWA-A500】

 5GHz帯の無線を使うIEEE 802.11a規格に準拠し、最大54Mbpsの高速通信が可能な無線LANシステムとしては初の汎用タイプとなる製品がアイ・オー・データから発売となった。ブロードバンドルータ機能も持つ無線LANアクセスポイント「WN-A54/BBR」とPCカードタイプの無線LANアダプタ「WN-A54/PCM」の2製品で、実売価格は「WN-A54/BBR」が48,980円~50,799円、「WN-A54/PCM」が19,280円~20,000円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 これまで、IEEE 802.11a準拠の無線LAN製品はソニーからVAIOオプション用として発売されていた例はあるが、汎用の製品はこれが初。

汎用製品では初の無線54Mbps対応製品

 この種の製品としては、昨年11月にソニーの無線LANアクセスポイント「PCWA-A500」とPCカード無線LANアダプタ「PCWA-C500」がすでに発売されているが、これらは同社が「バイオギア」と名付けたカテゴリに属する製品で、動作保証が同社のデスクトップ/ノートPCであるVAIOシリーズの一部モデルに限られていた。さらに、最近ではアキバのショップ店頭でこれらの在庫を見かけることもほとんどなくなり、製品を入手すること自体が難しくなっていた。

 そうした意味では、インターネット接続を前提に最大54Mbpsでの高速無線LAN環境を構築したいと考えていたユーザーにとって、今回の「WN-A54/BBR」「WN-A54/PCM」の発売は非常にタイムリーと言えるだろう。

ブロードバンドルータ機能を搭載

 無線LANアクセスポイントの「WN-A54/BBR」は、全体的なデザインや壁掛けとしても使用できる薄型ボディを採用しているといった点は「PCWA-A500」と同様で、見た目はほとんど同じ製品に見えなくもない。大きな特徴としては、10Base-T/100Base-TX対応WANポート(1基)やNAT/IPマスカレード機能、DHCPサーバ機能(最大128台)などを備え、ブロードバンドルータとしても利用できるようになっている点が挙げられる。

 なお、使用する無線の周波数帯が異なるため、IEEE 802.11b準拠の無線LAN製品とは互換性がなくなっている点に注意が必要なのはこれまでと同じ。すでにIEEE 802.11b準拠の無線LANアダプタやアクセスポイントなど使用しているというユーザーは、それらの製品と「WN-A54/BBR」「WN-A54/PCM」との間では通信は行なえないという点に注意したい。

 「WN-A54/BBR」と「WN-A54/PCM」の両方を購入するとなるとけっこうな金額になってしまうのは痛いところかもしれないが、一般的なPCでも最大54Mbpsの高速無線LAN通信が利用できるようなるのは魅力的であることは確か。PC用周辺機器メーカーとしては定評のある同社の製品ということもあり、これらの製品が高速無線LAN環境ブームの火付け役となるのかもしれない。

□WN-A54/BBR(アイ・オー・データ機器)
http://www.iodata.co.jp/products/plant/2002/wna54bbr.htm
□WN-A54/PCM(アイ・オー・データ機器)
http://www.iodata.co.jp/products/plant/2002/wna54pcm.htm
【2001/11/3】最大54Mbpsの5GHz帯IEEE 802.11a無線LANシステムがソニーから発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20011103/etc_5ghz.html

 (IODATA WN-A54シリーズ)

[撮影協力:若松通商]


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