CNR初のサウンドカードがHerculesから登場、手軽に5.1Ch環境を実現
もっとも、サウンドカードといっても「SC-RISER 6」は普通のサウンドカードとはだいぶ違う性格を持っている。カード単体でPCのサウンド環境をすべて受け持つわけではなく、既存の標準的な2Chサウンド環境に4Chの出力を追加することで6Ch(5.1Ch)環境にアップグレードするという、言ってみれば増設サウンドカードのようなものだ。具体的に対応しているのはIntel製チップセットとAC'97コーデックを搭載したマザーボードで、おそらくi815シリーズなど統合型チップセットを採用した省スペースPCなどで利用することを想定したものと見られる。
カード自体はコンパクトなもので、基板全体が青いことと、Analog Devices製AC'97コーデックのAD1885が2つ搭載されているのが外観上の特徴になっている。AC'97コーデックを複数搭載している製品というのはなんとも珍しいが、要するにマザーボード側の2Ch出力に加えて、カード上のプライマリ側AC'97コーデックで2Ch、さらにセカンダリ側AC'97コーデックでさらに2Chを追加、これで計6Ch(5.1Ch)の環境を実現するわけだ。カード上にはリアスピーカーとセンタースピーカー/サブウーファー用のアナログ出力コネクタがあり、マザーボード側の既存サウンド出力はフロントスピーカーを受け持つ。
このカードにはシリーズとして、SPDIF経由のデジタル出力も可能な「SC-RISER 6 DIGITAL」と、全6Ch(5.1Ch)のサウンド出力とSPDIFをサポートした最上位モデル「SC-CORE 6 DIGITAL」もある。
Intel製チップセット搭載マザーボードでCNRスロットを余らせている人や、とりあえずDVD-Video鑑賞やゲーム用にサラウンド環境を試してみたいという人には便利かもしれない。
実売価格は3,480円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□SC-RISER 6(Hercules)
http://asia.hercules.com/products/SC-Riser_6/features_SC-Riser_6.html
□CNR(Intel)
http://developer.intel.com/technology/cnr/
(Hercules SC-RISER 6) |
[撮影協力:USER'S SIDE本店]
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