【 2002年3月23日号 】

ASUSからPentium 4対応の小型自作PCキット「Terminator P4」発売

Terminator P4Terminator P4
Terminator P4Terminator P4
Terminator P4Terminator P4

 Pentium 4ベースの静音PCを自作したいという人にとって注目株とも言える製品が登場した。ASUSから発売となった同社の小型自作PCキット「Terminator」シリーズのPentium 4対応版「Terminator P4」がそれだ。実売価格は24,480円~25,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 ファンレス電源を搭載したミニタワーサイズの小型ケースを採用する「Terminator」シリーズは、これまでにTualatinコアCPU(Socket 370)対応版の「Terminator Tualatin」やAthlon/Duron対応版の「Terminator K7」が発売されているが、Pentium 4に対応した製品は今回が初めて。手頃な価格のPentium 4対応小型PCキットというだけでもかなり注目度の高い製品と言えるが、やはり「Terminator P4」の最大の注目点は従来の「Terminator」シリーズと同様にファンレス電源を搭載している点だ。

 「Terminator P4」では従来と同様にケースファンが電源ユニットの冷却も兼ねるという構造になっているため、ファン付き電源を搭載したケースに比べれば静音性が期待できる。もちろんPentium 4にもCPUクーラーが必要になる(専用CPUクーラーが付属している)のでさすがに完全ファンレスというのは無理だが、少しでも動作音の静かなPentium 4マシンを自作してみたいという人にとってこの「ファンレス電源搭載」という仕様はなかなか魅力的と言えるだろう。

 そのほかのPCケースの仕様は、ベイ数が5インチ×2、3.5インチ×1、3.5インチシャドウ×1、背面の拡張スロット数が2基などで、フロントパネルにはUSB、サウンドの各コネクタを装備している。また、フロント部分がベイなども含めて開閉でき、ケース内部へのアクセスが楽に行なえるようになっているのもありがたい。

 採用マザーボードは、SiS650チップセットを搭載した同社製のSocket 478マザーボード「P4SC」で、VGA出力、サウンド、10Base-T/100Base-TX対応LANなどといった主要な機能は一通り備えている。スロット数はPCI×2、DDR SDRAM対応DIMM×2で、AGPスロットを搭載していないのはハイパフォーマンスを目指すパワーユーザーには残念といったところだが、機能的にはとくに困るようなことはないだろう。

 小型でPentium 4対応、ファンレス電源搭載、そして手頃な価格という要素を持ったこの「Terminator P4」は、自作PCキット市場において台風の目となりそうな存在と言える。事実、コムサテライト3号店では販売開始直後の22日(金)時点ですでに売り切れという好評ぶりで、今後もしばらくは入手困難な時期が続くことになるのかもしれない(同店では来週も入荷する予定)。

 なお、TWO-TOP秋葉原1号店ではPentium 4 1.6AGHz(Northwoodコア)、メモリ256MB(PC2100 DDR SDRAM)、40GB HDDなどを搭載したコンプリートPCモデル「Pentium 4バリューキット 宝剣」を64,800円で販売中だ。

□Terminatorシリーズ(ASUSTeK Computer)
http://www.asus.co.jp/desktop/terminator/overview.htm

 (ASUS Terminator P4)

[撮影協力:コムサテライト3号店TWO-TOP秋葉原1号店]


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