【 2002年5月25日号 】

C3 800A MHz搭載の準ファンレスPCデモ中、自作PCキットで販売予定

テスト機テスト機
テスト機テスト機
テスト機テスト機

 準ファンレス自作PCキットの第2弾として、C3 800A MHzが動作するというSocket 370対応の製品が近々出てくることになりそうだ。先週登場したEden規格のマザーボードを採用した第1弾の「EPIA533/Barebone」よりもパフォーマンス面では確実に有利だ。

 Socket 370対応の準ファンレス自作PCキットの販売を計画しているのはスリートップ2号店で、同店が独自に開発したというテスト機を現在店内でデモ中だ。このテスト機は、薄型CD-ROMドライブベイ×1と薄型FDDベイ×1と3.5インチシャドウベイ×1を備えた小型デスクトップPCケースにProSavage PL133チップセット搭載Socket 370マザーボードのFV24を搭載したもので、デモ用のCPUとしてヒートシンクだけがとりつけられたC3 800A MHzを動作させている。ヒートシンクからはかなりの熱が出ているものの、店頭での動作テストでは今のところ特に問題は出ていないという。

 なお、PCIスロットがマザーボード上に1本あるものの、PCケース内部にはPCIカードを格納する余裕がないため、PCIカードを実際に利用することはできない。もっとも、マザーボードにはIEEE-1394やLANインターフェイス、サウンド、VGAなどの豊富な機能が標準で搭載されているので、拡張性は省スペース性のために犠牲になっても問題はないだろう。

 ただし、このPCも完全ファンレスというわけにはいかず、内蔵の電源ユニットに冷却ファンがついているため、あくまでもコンセプトは「静音小型PC」という域から出ていないのは残念なところだ。

 同店では店頭で2週間ほどロードテストを行ったあと、問題がなければPCケースとマザーボードをセットにした自作PCキットとして発売する計画という。先に発売された「EPIA533/Barebone」は、CPUにC3コアで533MHz動作のESP 5000を搭載しているが、今回のテスト機が少なくともC3 800A MHzで問題なく動作するというのであれば、明らかに性能面では有利。また、冷却環境を工夫することでC3 800A MHzよりもさらに高性能のCPUを搭載することも可能という意味では自由度が高く、期待度は高い。価格は2万円前後を想定しているという。

 テスト機にはOSとしてWindows 2000 Professionalがインストールされ、店頭で自由に使える状態で公開されているので、パフォーマンス面で気になる人は実際に体感スピードをチェックしてみるのもいいかも知れない。

□C3(VIA Technologies)
http://www.via.com.tw/en/viac3/c3.jsp
□FV24(Shuttle)
http://www.spacewalker.com/english/mainboard_detail_info.asp?number=122
□関連記事
【2002年5月18日】準ファンレスの自作PCキットが登場、Edenマザー採用で電源はACアダプタ
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020518/fanless.html

 (自作PCキット)

[撮影協力:スリートップ2号店]


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