【 2002年5月25日号 】

ヒートパイプ採用のキューブ系Socket A対応自作PCキットが展示中

SS40GSS40G
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 まだまだキューブ系自作PCキットの進化は続くようだ。今度はShuttleからヒートパイプを採用したSocket A対応の製品が登場する予定だ。コムサテライト3号店では、来週入荷予定としてサンプル品を展示している。

 製品名は「SilentCube 40G(SS40G)」。幅200mm×高さ185mm×奥行き300mmの小型PCケースを採用した製品で、マザーボードはSiS740チップセット搭載のSocket A対応マザーボード「FS40」を搭載。PCIスロットとPC2100 DDR SDRAM対応DIMMスロットを2本ずつ搭載するほか、VGA出力、サウンド機能、S-Video出力、IEEE-1394インターフェイス、10Base-T/100Base-TX対応LANインターフェイスなどを装備している。

 先行する星野金属の製品を意識しているようで、機能的にも外観デザイン的にも「POLO A」にかなり似ている。特にフロントパネルの光沢あるホワイト系の色は、いかにも星野金属のホワイトパールマイカを意識しているようで、フロントパネルのエッジ部分全てが斜めに削られているのもそっくりだ。

 もっとも、この製品が「世界初」と豪語する完全オリジナルの点はほかにある。それは、「Integrated Cooling Engine=ICE Technology(アイステクノロジー)」と呼ぶCPU冷却機構を採用していることで、内部のCPU上には、4本のヒートパイプでL字に接続されたふたつのヒートシンクをとりつけるようになっている。CPUの真上にあるヒートシンクの熱をヒートパイプを通してPCケース背面に貼りついた、もう一方のヒートシンクまで伝え、そこで強制的にファンで熱を排気するという構造だ。

 発熱量の多いAthlon XPは冷却機構が大きくなるため、省スペース設計のキューブ系PCケースではなかなか対応するのが難しい面があったが、こうして冷却機構を部分的に切り離して設置自由度を高めることで問題を解決した、というわけだ。現時点では詳しい性能は不明だが、おそらく対応CPUの動作クロックにも余裕があるのではないかとみられる。

 同店によると、サンプル展示中の白モデルのほか、もうひとつほかの色を採用したモデルも登場する予定で、予価は49,800円という。Socket A対応のキューブ系自作PCキットを購入する予定の人は、これも購入候補にいれておくといいだろう。

□SS40G(Shuttle)
http://www.shuttle.com/english/mcs_detail_info.asp?number=192
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【2002年5月18日】人気のキューブ系自作PCキット「POLO」にSocket 478版とSocket A版登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020518/etc_poloa4.html

 (自作PCキット)

[撮影協力:コムサテライト3号店]


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