人気のキューブ系自作PCキット「POLO」にSocket 478版とSocket A版登場
なお、製品名末尾にある「Quatre」は「キャトル」、「A」は「エー」と読む。
「POLO Quatre」「POLO A」はSocket 370対応モデルの「POLO T 2」の流れを汲む製品で、全体のフォルムやフロントパネルといったデザイン面に大きな違いはないが、CPUの発熱量などを考慮して本体のサイズが幅202mm×高さ180mm×奥行き295mmとやや大きくなっている(「POLO T2」は幅185mm×高さ150mm×奥行き288mm)。とはいえ、見た目はまさに「ほんの一回りだけ」大型化したという程度で、コンパクトさは失われていない。
逆に、その若干の大型化によって得られたメリットのほうが大きいといえる。それは「POLO T 2」では1本だった利用可能なPCIスロットが2本に増えている点だ。PCIカードのサイズについても、PCIカードとしては長めの「(カノープス製ビデオキャプチャカードの)MTV1000/2000も増設可能」としていることから、大半のPCIカードが利用できると見られる。また、「POLO T 2」ではPCIスロット使用時にライザーカードが必要だったが「POLO Quatre」「POLO A」では不要となり、マザーボードに対して垂直方向にPCIカードを挿せるようになっている。
そして、PCケース背面にこの筐体サイズとしては大型といえる92mm角のファンを装備、さらに底面の前部に吸気口を設けるという、PCケース内の気流を考慮した冷却構造になっている点も見逃せない。これなら、WillametteコアPentium 4やAthlon XPに高回転のHDDを組み合わせるといった発熱量的にヘビーなパーツ構成にも対応できそうだ。
マザーボードには「POLO Quatre」がShuttle製のSiS650搭載Socket 478マザーボード「FS50」を、「POLO A」が同じくShuttle製のSiS740搭載Socket Aマザーボード「FS40」を採用。両者ともPC2100 DDR SDRAMに対応し、VGA出力、S-Video出力、サウンド機能、10Base-T/100Base-TX対応LANインターフェイス、IEEE-1394インターフェイスなどを装備しており、CPUソケットが異なる以外に機能面で大きな差はないので純粋に利用したいCPUに合わせて機種をチョイスできる。
コンパクトさも魅力のひとつであるキューブ系自作PCキットにおいて、従来製品の「POLO T 2」に比べて大型化したというのは確かにデメリットといえるが、Socket 478/Aへの対応とPCIスロットの増加を実現しているという点からすれば「POLO Quatre」「POLO A」は“進化モデル”と見てよいだろう。
□POLO Quatre/POLO A(ソルダム)
http://www3.soldam.co.jp/barebone/polo_quatre/lineup.html
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[撮影協力:ツクモParts王国とTSUKUMO eX.]
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