【 2002年6月1日号 】

“光モノ”ブームはどこまで続くのか?今度は青く光る電源が発売に

True480True480
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 このところPCパーツのマーケットでは“光モノ”のブームが徐々に盛り上がりつつある。最近ではHDDのアクセスに反応して様々な色に光るエンブレムが登場したほか、PCケースの中で使うネオン管のような光るスティックや光るケーブルが登場するなど、イルミネーション効果を持つパーツが続々とデビューして注目を集めている。そしてその流れに乗り、今度はなんと“青く光る電源”が登場した。

 その製品はAntecというメーカーの480W電源で、型番は「True480」。同社のTruePowerシリーズに属し、シリーズの中には330W~550Wまで全5モデルが存在する。まず最初に販売される480Wモデルは550Wに続く上位2番手モデルにあたり、この製品の売れ行き次第でほかのモデルも流通する可能性があるという。輸入販売元はグロウアップ・ジャパン。

 この製品のもっともユニークな点は、青く光ること。地味なインジケーターLEDのようなものではなく、円筒形の青色LEDが電源ユニットの内部3箇所に埋め込まれ、電源投入中は常に点灯、透明プラスチック部品を使った冷却ファンを通し、外部に向かって煌々と青い光を放つ。マニュアルやWeb上の製品情報を見ても、これに関しては詳しい解説が一切なく、なにか機能的な意味があるのかどうかは不明。おそらく単なるイルミネーションとしての機能だと推測されるが、それにしてもパッケージにはそうした機能があることなど、どこにも触れられておらず、知らずに手に入れた人は面食らうこと必至。LEDも大型の高輝度タイプのものが3つも使われているため、かなり明るく、真っ暗な部屋ではPC全体が真っ青に光り輝き、ユーザーは安眠妨害にさらされる可能性もありそうだ。

 このほかユニークなところでは、「Antec Low Noise Technology」という機能があり、この機能と直結しているファン専用の電源コネクタが2つ設けられている。そのコネクタには「FAN ONLY」という注意書きがあり、これをケース用ファンなどに接続することで、電源の負荷状況に合わせて電圧を変化させ、ファンの回転数を制御するという。ただし、どういう条件で何Vになるのか、詳しい基準値などは不明だ。

 電源が光ることに果たしてどんな意味があるのか、ファン専用コネクタはいったいどんな動作をするのか、不明な点が多く、ある意味で最高の人柱用アイテムと言えるかも知れない。実売価格は17,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。CUSTOMでは発売当日にあっという間に売切れてしまったというから、この“光モノ”もヒットしそうだ。

 なお、USER'S SIDE本店では発光機能なしの430Wモデル(予価12,400円)と480Wモデル(予価15,800円)と550Wモデル(予価21,800円)も6月中旬に入荷する予定という。

□True480(Antec)
http://www.antec-inc.com/p_true480.html
□グロウアップ・ジャパン
http://www.gup.co.jp/
□関連記事
【2002年4月27日】HDDへのアクセスに合わせて5色のLEDが光るエンブレムが登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020427/etc_05led.html
【2002年5月11日】PCケースの内部をライトアップする?ユニークな照明キットが発売に
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020511/etc_neon.html

 (Antec True480)

[撮影協力:CUSTOM]


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