【 2002年6月8日号 】

高画質チップ搭載のLowProfile対応TVキャプチャカード発売、PROLINK製

Pixelview PlayTV HDPixelview PlayTV HD
Pixelview PlayTV HDPixelview PlayTV HD
Pixelview PlayTV HDPixelview PlayTV HD

 省スペースPCでコストパフォーマンスの高いTVキャプチャ環境を整えようとしている人には朗報だ。最新の高画質ビオデデコーダーを搭載したLowProfile対応のTVチューナー付きビデオキャプチャカードがようやく出回り始めたのだ。製品はPROLINK製の「Pixelview PlayTV HD(PV-CX881PL+(w/FM))」で、実売価格は9,800円~9,979円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 搭載しているビデオデコーダーチップはCONEXANTのCX23881。このチップは、これまで低価格キャプチャカードで多く採用されていたFusion 878Aなどの後継にあたるチップで、A/D変換の諧調が256(8bit)から1,024(10bit)に拡張されているという最新高画質モデル。入力されたビデオ信号をA/D変換するだけのチップで、キャプチャカードとしてはMPEGやAVIなどの動画データにするにはCPU側で処理が必要なソフトウェアエンコードのタイプに分類される。

 一般に「ソフトウェアエンコードタイプのキャプチャカードは画質が悪い」というイメージがあるが、これは従来のデコーダーチップの性能が原因であり、その点でこの新型チップは過去のイメージを払拭する可能性があるものとして期待されている。

 すでにCX23881を搭載した製品としては、アイ・オー・データ機器製のLowProfile対応ビデオキャプチャカード「GV-VCP3/PCI」が先に出ているが、これはTVチューナーを搭載しないモデルで、TVチューナー内蔵でCX23881とセットになった小型低価格製品は今回の「Pixelview PlayTV HD」が初ということになる。

 「Pixelview PlayTV HD(PV-CX881PL+(w/FM))」は一般のPCIに使えるほか、ブラケットを交換することで省スペースPCなどに設置可能なLowProfileのPCIにも対応する。コネクタ構成は映像系がS-Video×1とコンポジット×1、音声系がLine-in×1。FMラジオにも対応しているため、チューナー用コネクタはTV用とFM用の2つが備わっている。

 日本国内のステレオ放送に対応しているかどうか不明というのが不安要素だが、省スペースPCを使って手軽でコストパフォーマンスの高いTVキャプチャ環境を整えるには要チェックの製品と言える。製品にはTV/FM視聴記録用の専用ソフトとビデオ編集ソフトのPower Director 2.0 Pro MEが付属するほか、リモコンも同梱されている。

□Pixelview PlayTV HD(PROLINK)
http://www.prolink.com.tw/new_web/products/multimedia/PlayTV%20HD_new.htm
□関連記事
【2002年4月27日】高画質チップを搭載したLowProfile対応の低価格キャプチャカードが登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020427/etc.html#vcp3

 (PROLINK Pixelview PlayTV HD)

[撮影協力:高速電脳コムサテライト1号店]


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