i850EながらICH4採用のGIGABYTE製マザー「GA-8IHXP」が発売

　i850EチップセットでありながらUSB 2.0対応のICH4を採用するということでサンプル展示の当初から注目を集めていたGIGABYTEのSocket 478マザーボード「GA-8IHXP」がついに発売となった。実売価格は23,500円～25,800円（詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと）。

　i850Eチップセットは、MCHチップの「82850E」とICHチップの「82801BA」（ICH2）から構成されるというのがIntelの正式仕様だが、この「GA-8IHXP」ではICHチップにi845Gチップセットと同じICH4「82801DB」を採用するというイレギュラーな仕様になっているのが大きな特徴だ。

　もちろんICH4の採用による最大のメリットは、最新のUSB 2.0インターフェイスが利用できる点にほかならない。つまり「GA-8IHXP」は、Direct RDRAMサポートによるハイパフォーマンスが期待できるうえに、USB 2.0インターフェイスも使えるという、まさにIntel製新型チップセットの“おいしい部分”を凝縮したマザーボードというわけだ。

　さらにこの製品の驚くべきところは、オンボードデバイスとしてNEC製のUSB 2.0コントローラを搭載することでICH4と合わせて計10個ものUSB 2.0ポートが利用できるという点だ。ただし、製品に同梱されているUSBインターフェイス用ブラケットはUSBポートを4つしか持っていないので、標準ではI/Oパネルにある2個と合わせて計6個までの利用となる。とはいえ、ハブなしで複数台のUSB 2.0対応機器がPCに直接接続できるという点ではなかなかお得な仕様といえるだろう。

　またオンボードデバイスも豊富で、前述のNEC製USB 2.0コントローラのほか、PromiseのUltra ATA/133対応RAIDコントローラ、Creative製サウンドコントローラ、Realtek製10Base-T/100Base-TX対応LANコントローラを標準で装備している。同社が最近得意としている“多機能マザーボード”に仕上がっているといえるだろう。

　そして、先週から流通量が増えつつあるPC1066規格のDRDRAM RIMMをサポートしているのもパフォーマンス重視のユーザーにはうれしい点だ。ICH4採用のi850Eチップセットを搭載するという話題性もさることながら、性能面と機能面がともに充実しているこの「GA-8IHXP」は、少々価格は高めだが幅広いユーザーから支持を得られる製品となりそうだ。

□GA-8IHXP（Gigabyte Technology）
http://www.gigabyte.com.tw/products/8ihxp.htm
□i850E（Intel）
http://www.intel.com/design/chipsets/850/
□関連記事
【2002年5月25日号】ICH4と組み合わせたi850E搭載マザー展示中、USB 2.0は10ポートも
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020525/etc_ihxp.html

（GIGABYTE GA-8IHXP）

[撮影協力:エルプラザ]

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