【 2002年6月15日号 】

衝撃的?5インチベイサイズのオールインワン自作PCキットのデモ開始

SUMICOMSUMICOM
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 PCの小型化もついにここまできたか、と思わせる、インパクトの強い製品がもうじきデビューする。それは、わずか5インチベイサイズという小柄な筐体でありながら薄型光学ドライブも搭載するSocket 370対応の超小型自作PCキット「SUMICOM」(SUper MIni COMputer)で、フェイスで動作デモがスタートしている。同店によればこの「SUMICOM」はoperaというブランドの製品とのことで、入荷予定時期は7月中旬、予価は未定だという。

 一見、外付けタイプのCD-ROMドライブのようにも見える「SUMICOM」は、本体サイズが幅146mm×高さ42mm×奥行き250mmというわずか5インチベイサイズの超小型自作PCキット。ヘアライン加工がなされたアルミ製のケースはなかなか高級感がある。5インチベイサイズをうたう小型PCはこれまでにもいくつか登場しているが、スリムタイプながら光学ドライブを搭載しているというのはこの製品が初めてだ。

 内部構造にも工夫がなされており、スリムタイプの光学ドライブと2.5インチHDDの両方が直接接続できるベイ付きの中間基板を用いることで、IDEケーブルや電源ケーブルを使うことなくドライブ機器の搭載を可能にしている。小型ケースにとっては邪魔な存在となるケーブル類を排除したのは非常に革新的だ。

 そして、気になる搭載ファンについてはCPUクーラーがファンを装備しているのみで、ケースファンなどは備えておらず、電源もファン不要の外付けACアダプタ(12V/3.75A)を採用している。もっとも、意図的にファンレスに近づけようとしたというよりも、ケース内部にファンや電源ユニットを取り付けるスペースがなかったため必然的にこういう仕様になった、というのが実際なのかもしれない。

 マザーボードのチップセットはi815Eで、SDR SDRAM対応DIMMスロットを2本装備する。。小さくとも機能は豊富で、本体前面にサウンド、IEEE-1394(6ピン)、USBの各インターフェイスを、本体背面にVGA、サウンド、USB(2基)、LAN、シリアル、パラレル、PS/2の各インターフェイスそれぞれ備えており、機能面に関してはデスクトップPC並みのものを持っているといっていい。なお、デモ機はCPUにC3 800A MHzを搭載しているが、製品自体はPentium III 1.26GHz、Celeron 1.3GHzなどのより高速なCPUにも対応している。

 また、ケースサイズの関係から搭載できるメモリモジュールの高さに制限があるという点に注意が必要だが、背の低いメモリモジュールも決して入手不可能というわけではないのでさほど大きな問題とはならないだろう。

 省スペース性とデザイン性の両方に優れるのはもちろんのこと、外からは見えないが「ドライブ機器のケーブルが不要」という工夫がなされているあたりが小型PCマニアの物欲をくすぐりそうだ。同店での店頭デモでは実際にWindowsを操作したりすることも可能なので、気になる人は外観だけでなく動作パフォーマンスなどを確認してみるのもよいだろう。

 なお、デモ機にはIBM製2.5インチ/9.5mm厚HDDの「IC25N020ATDA04」(20GB)やQuanta Storage製薄型24倍速CD-ROMドライブ「SCR-242」などが搭載されているが、同店によればこれらのスペックは予定のもので製品発売時に変更される場合もあるとしている。

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【2002年5月18日】5インチベイサイズのPCが登場、NEXCOMのC3オンボードマザーを採用
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020518/etc.html#nexcom

 (自作PCキット)

[撮影協力:フェイス]


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