【 2002年6月22日号 】

ACアダプタ仕様のMini-ITX対応PCケース発売、静音PCの自作に最適

ST-2667ST-2667
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 3週間ほど前から一部ショップでサンプル展示が行なわれていた、ACアダプタで電源供給するMini-ITXフォームファクタ対応PCケース「ST-2667」が出回り始めた。Mini-ITX対応のPCケースが単体で販売されたのは今回が始めてとなる。実売価格は9,799円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。

 「ST-2667」は電源に容量約60WのACアダプタを採用し、PCケース内に搭載するファンが背面ケースファン1つのみという、最近の静音PCブームにマッチした製品。PCケースそのものは既に発売されているVIA製マザーボード「EPIA-E533」採用のブックサイズ型自作PCキット「EPIA533/Barebone」と同様で新味はないが、Mini-ITX対応の汎用PCケースとしては初めて単体で発売される製品だけに、とくにPCの静粛性にこだわりのある自作ユーザーからはサンプル展示当初から注目を集めていた。ソフマップ1号店 Chicago パソコン・デジタル館では早くから予約の受付を始めていたが、すぐに予約の数が製品の入荷予定数に達してしまい、一時は店内にわざわざ「予約受付は終了しました」という告知を出していたほど。

 製品の仕様は「EPIA533/Barebone」のPCケースと同じで拡張性はほとんどなく、ドライブベイは薄型CD-ROM×1と3.5インチHDD×1のみ、拡張スロットは専用LANカード用×1のみを搭載している。なお、拡張スロットは専用LANカードに特化したもので、他のカードは利用できないので注意が必要だ。ACアダプタ以外の付属品は薄型CD-ROMドライブ接続用のコネクタ変換アダプタなど。

 そして、今回の製品は国内代理店のユニティから発売されているというのもポイントのひとつ。外箱には保証書シールもちゃんと貼られており、今後のサポートなどが期待できそうだ。

 なによりも自作PCキットとは違い、ユーザーがマザーボードを自由に選択できるのがこの「ST-2667」の魅力。自作PCキットの「EPIA533/Barebone」ではCPUファンを搭載したマザーボードとセットになっていたが、「ST-2667」ならユーザー自身でファンレスのEden規格マザーボード「EPIA-E533」と組み合わせ、より静音性を高めたPCを簡単に作ることができる。これを機会にファンレスPCにチャレンジしてみるのもいいかも知れない。

 なお、カラーバリエーションはホワイトとブラックの2種類用意されている。

□ST-2667(ユニティ)
http://www.unitycorp.co.jp/products/solution/detail/procase_st_2677/procase_st_2677.html
□関連記事
【2002年6月1日】ACアダプタ仕様のMini-ITXフォームファクタ対応PCケースが近日登場
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020601/etc_accase.html
【2002年5月18日】準ファンレスの自作PCキットが登場、Edenマザー採用で電源はACアダプタ
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020518/fanless.html

 (ST-2667)

[撮影協力:ソフマップ1号店 Chicago パソコン・デジタル館]


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