5インチベイサイズのオールインワン自作PCキット「Piccolo」登場
サンプル展示の時は「SUMICOM」の名で呼ばれていた製品だが、仕様は同一ながら発売元の違いで「SUMICOM」と「Opera Piccolo」という2つの名前が存在する。i815EGチップセット搭載の小型マザーボードを採用し、本体前面にサウンド、IEEE-1394、USBの各インターフェイスを、本体背面にVGA、サウンド、USB、LAN、シリアル、パラレル、PS/2の各インターフェイスそれぞれ備えるなどといった機能面で両者に違いはなく、電源に外付けタイプのACアダプタ(容量60W)を用いている点も変わりない。もちろん、幅146mm×高さ42mm×奥行き250mmという5インチベイサイズの筐体も同じだ。ただ、現時点では「SUMICOM」のみに256MBのメモリが同梱されているほか、フロントベゼルに「SUMICOM」の文字が入っているという違いがある。
この製品の大きな魅力は、その小柄な筐体にスリムタイプではあるものの光学ドライブを搭載している点にある。サンプル機では白いベゼルの一般的なドライブを搭載していたが、今回登場した製品版ではアルミ製の本体に合わせるようにベゼルがシルバーに塗装されているのが印象的だ。
なお、店頭販売されているのは20倍速CD-ROMドライブのみを搭載し、CPUやメモリ、2.5インチHDDは搭載しないモデルだが、クイックサンのオンライン販売サイトでは、松下製のスリムタイプCD-R/RW+DVD-ROMコンボドライブ「UJDA-710」搭載モデルや、Celelon 1GHzを標準で搭載したモデルなどもある。
また、メモリスロットはSDR SDRAM対応DIMMスロットを2本備えているが、筐体の高さが42mmと低いため搭載できるメモリモジュールの高さにも制限がある点は要注意だ。このケースに合う専用メモリが付属したモデルは現時点では「SUMICOM」のみなので、メモリの入手に手間取るのを避けたいのなら、こちらを選択するほうがいいだろう。
見るからに小型PCマニアの物欲をそそりそうな製品であることはもちろんだが、わずか5インチベイサイズでありながら、シリアル、パラレル、PS/2などといったレガシーインターフェイスを省略せずにしっかり搭載しているあたりに魅力を感じる人も少なくないだろう。消費電力の少なさから小型サーバ用としても重宝されそうだ。
□Opera Piccolo(クイックサン)
http://www.quixun.co.jp/product/piccolo.html
□SUMICOM(エムシージェイ)
http://www.mcjpc.com/pc_parts/sumicom.htm
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【2002年6月15日】衝撃的?5インチベイサイズのオールインワン自作PCキットのデモ開始
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020615/etc_sumicom.html
(クイックサン Opera Piccolo) |
[撮影協力:クレバリー1号店とOVERTOPとコムサテライト1号店]
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