【 2002年8月24日号 】

ネイティブのSerial ATA対応コントローラー搭載カードが格安で登場

X-SATAX-SATA
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 3週間ほど前に高速電脳がサンプル展示したSerial ATA対応インターフェイスカードがアキバに出回り始めた。製品名は「X-SATA」。当初から低価格になるという話だったが、3,980円~4,280円という低価格ぶりには驚かされる(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。RAID対応ではない単体のSerial ATA対応インターフェイスカードは初めての登場で、相場価格はまだ存在しないものの、最新インターフェイスに対応したインターフェイスカードの新製品としては破格の値段といってもよいだろう。

 今回登場したのはデバイスドライバ収録CD-ROMとケーブルのみが付属する白箱入りのバルク品。サンプル展示の際に「バルク品なら5,000円以下で登場する可能性もある」としていた製品だが、まさにその予告どおりになった格好だ。カード自体はサンプル品と同様のもので、基板上にはSilicon Image製Serial ATAコントローラー「SiI 3112」を搭載、Serial ATAのコネクタを2つ備えている。すでに3WareやHighPointから、既存のIDE用RAIDコントローラーにブリッジチップを追加してSerial ATA対応にしたRAIDカードは出ているが、ネイティブのSerial ATAコントローラーを搭載した製品は、これが初めてだ。

 製品等にはメーカー名は明記されていないものの、PC-Success本店ではこれをIWill製として販売中。バルク品という扱いのため、箱の中にはカードとデバイスドライバ収録CD-ROMとSerial ATA用ケーブル2本のみが入っているだけで、特にマニュアルらしいものはついていない。まったく新しいインターフェイスだということもあり、自作初心者には手の出しにくい製品であることは確かだ。

 また、Serial ATA対応のドライブが登場していない現状では、その真価が発揮できないという側面も持っている。今週は3ware製のパラレル-シリアル変換アダプタが単品で登場しているものの、これと同時に購入した場合は導入コストが一気に跳ね上がってしまう。せっかく低価格で登場したこのSerial ATA対応インターフェイスカードも、宝の持ち腐れというのが実状だ。

 とはいえ、今回安価なインターフェイスカードが発売になったことは、Serial ATA環境への移行を考えているユーザーにとっては心強いニュースといえる。Serial ATA対応ドライブがデビューしたら即利用してみたいという人なら、このインターフェイスカードだけ先行して入手しておくのもいいだろう。

□SiI 3112(Silicon Image)
http://www.siimage.com/products/sii3112.asp
□関連記事
【2002年8月24日】3WareからもSerial ATA対応RAIDカードが登場、4chと8chモデル
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020824/etc_escalde85.html
【2002年8月3日】Serial ATA対応カードが5,000円以下の低価格で近日登場か?
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020803/etc_lpsata.html

 (Iwill X-SATA)

[撮影協力:高速電脳]


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