Apple製HDD搭載オーディオプレイヤー「iPod」のWindows版が発売に
7月の製品発表当初は8月下旬発売予定とされていた「iPod for Windows」だが、その後発売日を9月中旬へと延期、最終的に発売日が19日(木)に決定されたのはわずか1週間前の12日(木)だった。7月から購入を予定していたという人にとっては待ちに待った製品登場だろう。
「iPod for Windows」のハードウェア自体はMac版と共通のもので、記録媒体として小型HDDを内蔵するほか、6行のテキストが表示できる大型のバックライト付き液晶画面や円形のオペレーションパネルなどを備えたおなじみの外観ももちろん変わりはない。Mac版との主な違いとしては、付属の音楽管理ソフトがMac用の「iTunes」からWindows用の「MUSICMATCH Jukebox Plus」に変更された点が挙げられる。
本体のサイズは縦101.6mm×横61.4mm、厚さは5GBモデルが19.9mm、10GBモデルが18.4mm、20GBモデルが21.4mmで、重量は5GB/10GBモデルが185g、20GBモデルが204g。PCとの接続にはMac版と同様にIEEE-1394インターフェイスを使用し、音楽ファイルのダウンロード中などにPCからの給電によって本体内蔵バッテリーへの充電を行なうことが可能だ(付属のACアダプタでも充電可能)。再生時間はフル充電時で10時間。フル充電するには3時間必要だが、バッテリー容量の80%までなら1時間(最長)で充電できる高速充電にも対応しているのがうれしいところだ。
対応するサウンドフォーマットはMP3(最大320Kbps、VBR対応)、WAV、AIFFの3種類。WMAが含まれていないのがWindowsユーザーとしては残念なところだが、もともとMac向けのハードウェアだけにこれは仕方がないところかもしれない。
また、大型の液晶画面を活かしたカレンダー機能やアドレス帳機能のほか、内蔵HDDを文書ファイルなどの保存にも使うことができる「FireWireディスクモード」などを備えているのも特徴のひとつ。PDAほど多機能ではないが、ビジネスツールのひとつとして利用することも十分可能だろう。
Macに比べるとPCでは普及率の低いIEEE-1394インターフェイスを採用しているのがやや気になる部分といえるかもしれないが、手のひらサイズのコンパクトボディに最大20GBという大容量を実現しているのは「iPod for Windows」ならではの魅力だ。最近ではIEEE-1394インターフェイスカードも安く手に入るので、「iPod for Windows」と同時に1枚購入してしまうというのもアリかもしれない。
□iPod(アップル)
http://www.apple.co.jp/ipod/
□関連記事
【2002年6月22日】PCカード型HDD対応の携帯オーディオプレイヤー「GIGABEAT」が発売
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020622/etc_gigabeat.html
(Apple iPod) |
[撮影協力:T-ZONE. AKIBA PLACEとツクモパソコン本店]
[↑前の記事]: | 過去最大の3.5インチ200GB HDD「WD2000JB」発売、高速92MB/s |
[↓次の記事]: | Celeronが2GHzまで到達、Northwoodコア採用のリテールパッケージ |
Copyright (c) 2002 Impress Corporation All rights reserved.
E-Mail:akiba-pc-info@impress.co.jp