以前PCパーツショップのオリオスペックでサンプル展示が行われたことのあるKANAM ElectronicsのホームシアターPC向け横置きアルミ製ATXケース「DIGN」シリーズがついに発売となった。今回登場したのは本体カラーがシルバーの「DIGN 4Se」とブラックの「DIGN 4Be」の2種類で、実売価格は各39,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。販売はOVERTOPで行われている。
フロント部分に厚さ8mmという分厚いアルミパネルを装備するという重厚な作りが印象的なこの「DIGN」シリーズ。そのフロントパネルにはヘアライン加工が施され、若干高さのあるボディやLED表示パネルを備えるといったルックスとあいまって、一見すると高級オーディオアンプのようだ。
PCケースとしての主な仕様は、本体サイズが幅430mm×高さ162mm×奥行き402mm、ドライブベイが5インチ×2、3.5インチシャドウ×2、ケースファンが背面6cm角×2というもので、電源ユニットは非搭載だ(ATX電源が搭載可能)。このほかフロントパネルにコネクタ部(USB×2、IEEE-1394×1)、5インチベイ部分に開閉式のカバーを備えている。サンプル展示の際は、この5インチベイカバー根元部分の両端のアルミが開閉動作でめくれてしまうといった不具合があったが、今回登場した製品版では若干の改善が施されたとのことで、今回の展示品では同様の現象はとくに見られなかった。
なお、フロント部分に備えるLED画面に制御ソフトを使って文字など各種情報を表示させることができるという特徴も持っているが、残念ながらその制御ソフトは付属していないので要注意。同店では「SAMSUNGが公開中のソフトを使えば制御が行えるが、開発者向けのためインターフェイスが難しく、解析結果を後日Webサイトに掲載する予定」としているので、その結果に期待したいところだ。なお、LED画面の制御基板には「SAMSUNG」といった文字のマーキングや、NEC製チップなどを搭載しているのが確認できる。同店によと、LED表示パネルはSAMSUNG製の据え置き型DVDプレイヤーなどで使われている部品とのことだ。
一般的なPCケースに比べて値段が張るのはホームシアターPC向けケースの宿命ともいえそうだが、高級オーディオアンプをイメージさせる重厚な作りはこの「DIGN」シリーズならではの魅力だ。手持ちのAV機器とのマッチングや高級感を重視する人にとっては要チェックの製品といえるだろう。
□Home Theater PC Case(KANAM Electronics)
http://www.kanam.co.kr/html/htpc.htm
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20021005/etc_kanam.html
| (KANAM DIGNシリーズ) |
[撮影協力:OVERTOP]