667MHz駆動のESPシリーズCPUを搭載するEden規格マザーボードを採用した小型自作PCキット「GT-138A」がFREETECHから登場した。Eden規格マザーボード採用の自作PCキットはこれまでにも登場しているが、667MHz版のCPUを搭載する製品が登場したのは今回が初めてだ。実売価格は25,480円~25,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
「GT-138A」が採用するマザーボードは同社製のApollo PLE133チップセット搭載マザーボードの「P6F212」で、CPUに従来のVIA製マザーボード「EPIA-E533」(533MHz)より高クロックの667MHz駆動のESPシリーズを搭載しているのが大きな特徴。PCI×1、SDR SDRAM対応DIMM×2といったスロットのほか、VGA、テレビ出力、サウンド、USB、10Base-T/100Base-TX対応LANなどの機能やインターフェイスを装備している。もちろんEden規格に準拠しているので、クロックは上がってもファンレス仕様は従来のままだ。
PCケースは、「EPIA-E533」を採用した従来の自作PCキット製品などで利用されているタイプと同様のもので、スリムタイプ光学ドライブ用の5インチベイ×1、HDD用の3.5インチシャドウベイ×1といったドライブベイのほか、背面ケースファン、PCIカード用拡張スロット(専用ライザーカードが付属)などを装備している。電源は外付けタイプのACアダプタ(12V/4.58A)だ。
従来品と同様のPCケースを採用しているため見た目は代わり映えがしないが、ファンレス仕様を保ちながらCPUの高クロック化を実現しているという点は、性能面と静粛性を両立させたいユーザーには嬉しいところだろう。ケースファンを搭載しているものの、手軽に静音PCが自作できるキットとして重宝されそうだ。
なお、「GT-138A」が搭載しているマザーボード「P6F212」の単体販売もスタートしている。実売価格は16,500円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
□P6F212(FREETECH)
http://www.free-tech.jp/p6f212.htm
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【2002年5月18日】準ファンレスの自作PCキットが登場、Edenマザー採用で電源はACアダプタ
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020518/fanless.html
| (Freetech GT-138A) |
| (Freetech P6F212) |
[撮影協力:高速電脳]