RADEON 9700 PROの下位モデルとなるRADEON 9500ビデオチップを搭載した初のビデオカード「R95-CDT-A64D」がASKセレクトから登場した。実売価格は23,799~26,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。製品自体はC.P. Technology(PowerColor)のOEM品で、パッケージも同社の製品名「EVIL COMMANDO X」が書かれたものをそのまま使っている。
RADEON 9500は現地時間の10月24日(木)にRADEON 9500 PROなどとともにATIから発表されたメインストリーム向けとされるAGP 8X、DirectX 9.0サポートのビデオチップで、ハイエンド向けのRADEON 9700 PROに比べ、レンダリングパイプライン数を8から4に、メモリインターフェイスを256bitから128bitにそれぞれスペックダウンすることなどで低価格化が図られている。実際、今回登場した「R95-CDT-A64D」の価格も、RADEON 9700 PRO搭載カードに比べおおむね2万円前後安くなっている。
気になる動作クロックは、発表時の数値はコア275MHz/メモリ540MHzで、「R95-CDT-A64D」のパッケージにも「275MHz版」の文字が確認できる。ちなみにATIリリースによれば、RADEON 9500はOEMメーカー向けの製品で、RADEON 9500 PROとのスペックの差は、レンダリングパイプライン数が8から4に減らされている点と、搭載可能なビデオメモリ容量が異なる点だという。RADEON 9500が搭載可能なメモリ容量が最大64MBであるのに対し、RADEON 9500 PROは128MBとされており、「R95-CDT-A64D」もやはりそのスペックどおり64MBのDDRメモリを搭載している。
そのほかの「R95-CDT-A64D」の主な仕様は、搭載コネクタがVGA、DVI-I、S-Videoの3種類、付属品がDVI-VGA変換アダプタ、S-Video-コンポジットビデオ変換ケーブル、S-Videoケーブル、デバイスドライバ収録CD-ROM、保証書など。
RADEON 9700 PROに比べ様々なスペックダウンがなされているとはいえ、RADEON 9700 PROのウリでもあるAGP 8X、DirectX 9.0サポートはそのままで、また実売価格も25,000円前後と手頃さがある。RADEON 9700 PROは高価で手が出しづらいがRADEON 9000ではパフォーマンス的にいまいち物足りない、といったコストと性能のバランスを重視したいというユーザーにはまさにうってつけの製品といえそうだ。
□EVIL COMMANDO(C.P. Technology)
http://www.cptech.com.tw/powercolor/web/product_inside.asp?prd_id=Radeon9500(XR95-B3)
□ニュースリリース(ATI Technologies)
http://www.ati.com/companyinfo/press/2002/4556.html
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http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20021102/etc.html#rad95
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| (アスク R95-CDT-A64D) |
[撮影協力ツクモパソコン本店IIとBLESS秋葉原本店とクレバリー1号店]