8月に登場したインフォマジック(ジャパンマテリアル)による日本語版リテールパッケージ品以来、久々のMatrox製ビデオカード「Parhelia」シリーズ新製品が発売になった。今回登場したのは製品型番が「PH-A256」のビデオメモリ256MBを搭載した英語版リテールパッケージ品で、実売価格は77,777円~79,800円(詳細は「今週見つけた新製品」参照のこと)。
従来製品の2倍となる256MBのビデオメモリを搭載したこの製品は、同社がハイエンド3Dワークステーション向けとうたうモデル。見た目では基板の裏面にもメモリチップを搭載しているのが特徴的だが(従来の128MBモデルは表面のみ)、ビデオチップ自体は従来製品と同様で、搭載するインターフェイスもDVI×2と変わりはない。パッケージも従来のものをそのまま流用しているようで、表面のビデオメモリ容量を示す部分には「256MB」と記されたラベルが貼られている。
ただし、メモリチップは「PH-A128R」(128MBモデルの英語版リテールパッケージ品)が3.3ns動作タイプを搭載していたのに対し、「PH-A256」ではそれより低速の3.6ns動作タイプになっているほか、同社Webサイトにある製品情報では「PH-A256」の動作クロックはコア200MHz/メモリ250MHzと、「PH-A128R」(コア220MHz/メモリ275MHz)よりも低く設定されている点には要注意だ。動作クロックを落としているのは、おそらく3Dワークステーションなどの安定性が重視される環境での利用を考慮してのことだろう。
ハイエンド志向のパワーユーザーにとっては動作クロックが落とされている点が残念といえるが、価格がやや高めということもあり、同社がうたうように3Dワークステーション用途の製品として割り切ったほうがよさそうだ。速度的なパフォーマンスを求めるのであれば素直に従来製品を選択したほうが無難だろう。
□Parhelia 256MB(Matrox Graphics)
http://www.matrox.com/mga/products/parhelia/256mb.cfm
http://www.matrox.com/mga/products/parhelia/series.cfm
□関連記事
【2002年8月24日】Parheliaの日本語版リテールパッケージ登場、仕様は英語版と同様
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/hotline/20020824/etc_parheliaj.html
| (Matrox Parheliaシリーズ) |
[撮影協力USER'S SIDE本店とクレバリー1号店]